情報収集から販売プロモーション・ツールへ
変化するスマート・シェルフ
これまで、スマート・シェルフというと、商品陳列棚にRFIDリーダー/ライターが内蔵されただけという製品がほとんどでしたが、今年に入ってから情報収集だけでなく、積極的な販売プロモーションも行うように変わってきています。

(大日本印刷)
例えば、大日本印刷から参考出展された「DVDプロモーション展示台」は、展示台からDVDを取り出すとRFIDによって取り出しが検知され、展示台の上部にあるディスプレイに、取り出したDVDの予告編や在庫状況などの情報が自動的に表示されます。もちろん、これまでのスマート・シェルフと同様に、どのDVDを手に取ったかなどの情報を収集することもできます(写真3)。
同様なスマート・シェルフは、大日本印刷のほかにも、マイティカードなどからも出展されました。アンテナが高価になってしまうため、現在のところスマート・シェルフの価格は、100万円を超えることもあります。
収集した情報の分析までをサービスとするスマート・シェルフのレンタルもありますが、従来の陳列棚が10万円もしないのと比較すると、価格面の問題で導入を踏みとどまってしまうケースが少なくないと思われます。
しかし、スマート・シェルフが販売プロモーションも行うようになれば、導入時の費用がある程度必要でも、投資効果を考えることで導入へのハードルが低くなることを期待できるでしょう。
バリエーションが増えるRFIDタグ
RFIDタグは、低価格化を目指して「響プロジェクト」などによる開発が行われるほか、多くの用途に対応できるように数々のバリエーションが追加されています。例えば、日立化成工業では、カニの産地などを明記してカニに取り付ける「カニタグ」に、RFIDタグを内蔵したものを参考出展しました(写真4)。
従来は、プラスチック製のカニタグに水揚げした漁港などの文字情報などを印刷しただけでしたが、RFIDタグを内蔵することにより、カニタグの偽造防止などに役立ちます。
写真4 RFIDタグを内蔵したカニタグ(日立化成工業)
このほかにも、富士通が参考出展した、97×23×2mmまたは86×54×2mmという世界で最も薄いUHF対応の金属対応RFIDタグや、パッケージがゴム素材でできていて洗濯や水濡れの影響を受けないRFIDタグなどがあります。