NECは「NGNビジネス・フィールド」を世界へアピール
「Experience the woder of NEC's NGN」をテーマに、NEC(写真10)は、NECが提供する「NGNビジネス・フィールド」(写真11)に基づいてNGNとは何かを体感できるシナリオを展開。TELECOM会場で体系的で際立った展示を行い、注目を集めた。
具体的には、ネットワーク・サービス・プラットフォームからワイヤレス・アクセス、光トランスポート、セキュリティからオールIP化のイメージなどを展示。さらに、コア・ネットワーク、IMS/MMD、モバイル・アプリケーション、トリプル・プレイからIPTVまで、NGN時代に実現可能となる世界を展開した。また、NGNの構築に向けたキャリア・クラスの光トランスポート製品「DW4200 ROADM」(Reconfigurable Optical Add/Drop Multiplexer)を展示した(写真12)。
富士通、
IPフォトニック・ネットワークで実現するFMCなどを展示
富士通は、「Net Tomorrow」のテーマを背景に、NGN環境の実現に向けた、IPフォトニック・ネットワークによって統合された伝送システムやFMCなどの展示を行った(写真13)。また、シスコシステムズと共同開発した次世代ハイエンド・ルータ「Fujitsu and Cisco CRS-1」はもとより、モバイルWiMAXを含むブロードバンド・アクセスから、光トランスポート、NGNアプリケーション・プラットフォームを展示。さらに、NGNで注目されているデジタル・ホーム・ネットワーキングのデモでは、PLC(Power Line Communication、高速電力線通信)なども含めたホーム・ネットワーク環境の実演を行った(写真14)。
日立製作所、統合サービス・プラットフォームなどを展示
日立製作所(以下、日立)は、「Inspire the Nex’t」をテーマに、日立が提供する統合サービス・プラットフォーム「BladeSymphony」と、米国Kabiraが提供するメッセージ処理ミドルウェアを融合させた、NGNに向け次世代ネットワーク・アプリケーション・プラットフォーム「Kabira on BladeSymphony」(写真15)や、通信速度2.4GbpsのG-PON(Gigabit Passive Optical Network)システムである「AMN1220」(ITU-T規格に完全準拠、写真16)を展示。
さらに、IPTVを含めたトリプル・プレイ・サービスやFMC(固定網と移動網の融合)の実現に向けた展示も行った(写真17)。
沖電気工業は次世代の家庭の姿を描くユニークな展示
沖電気工業は、「HEART」(写真18)のコンセプトのもとに、幅広く、ユニークな展示内容であった。NGN時代のホーム・ネットワーク・ソリューションにDLNA(Digital Living Network Alliance)やZigBeeのほか、多くのセンサーやブロードバンド・メディア・ルータ(BBMR)を用いて次世代の家庭を描いて見せた(写真19)。また、IP環境における人に優しい高音質な「eSound Engine」で、IPネットワーク上でストレスのない次世代のVoIPを実現(写真20)。さらに、NGN時代のネットワーク・インフラとして、モバイルWiMAX、光コンポーネント、COF(CDMA on Fiber)システムのイメージを展示した(写真21)。