非接触ICカードを利用した電子乗車券
JR東日本(東日本旅客鉄道株式会社)が発行するSuicaは、第11回、第12回で取り上げたEdyと同時期の2001年にサービスをスタートし、今年で6年が経過しました。2007年4月9日時点での発行枚数は2,003万枚となりました。また、モバイルSuicaは2007年5月24日(サービス開始から482日目)で会員数50万人となりました。2004年3月22日から始まった、ショッピングサービスも、2005年度から急速に利用が増え始め、PASMOのサービス開始と相互利用が始まった2007年3月18日から、さらに利用が加速し、5日後の3月23日には、1日の電子マネー利用件数が50万件を突破しました。
なお、非接触ICカードの仕組みや非接触ICカードを利用した各サービスの概略については、本連載の第7回と第8回で取り上げているので、あわせてご覧ください。
2001年 サービススタート開始、翌月には100万ユーザー突破
4月8日~7月8日
サービススタートに先立って3カ月に及ぶモニターテストが行われました。モニターテストの対象区間となったのは、埼京線(川越線を含む)の恵比寿から川越間の27駅で、10,000人の募集に対して30,000人の応募がありました。モニターからの意見では、「自動改札のスムーズさ」では84%が「Suicaの方がスムーズ」と回答し、「便利なSuicaの機能」では65%が「非接触」、20%が「自動精算」と回答しています。「総合的なSuicaの評価」では52%が「非常に便利」、43%が「まあ便利」と回答しています。また、「Suicaでできたら非常に便利」(複数選択)では88%が「私鉄等との共通化」、41%が「携帯電話等での定期券購入」と回答しており、モニターテストの段階から共通化のニーズがあったことがうかがえます。
9月4日
Suicaのサービス開始が正式に発表されました。11月18日始発からのサービス開始で、当初は東京近郊区間の424駅(ステップ1、表1)です。Suica(Suica定期券、Suicaイオカード)は、11月18日始発からの販売開始となりました。カードの発行にあたっては、500円がデポジット(預かり金)として必要になりますが、500円という金額は、使い捨て防止効果を考慮して設定しているとのことです。
表1 ステップ1の利用可能駅
地域/路線 |
Suicaを利用可能な駅 |
23区内 |
綾瀬を除く全駅 |
中央本線 |
東京~大月 |
青梅線 |
立川~青梅 |
武蔵五日市線 |
全駅 |
八高線 |
八王子~高麗川、倉賀野、高崎 |
東海道本線 |
全駅(東京~熱海) |
湘南新宿ライン |
全駅 |
横須賀線 |
全駅 |
京浜東北線・根岸線 |
全駅 |
相模線 |
厚木を除く全駅 |
横浜線 |
全駅 |
南武線 |
全駅 |
宇都宮線 |
全駅 |
高崎線 |
全駅 |
埼京線 |
全駅 |
川越線 |
全駅 |
常磐線 |
上野~勝田 |
総武線 |
全駅(御茶ノ水~千葉) |
内房線 |
千葉~君津 |
外房線 |
千葉~茂原 |
成田線 |
全駅 |
東金線 |
全駅 |
京葉線 |
全駅 |
武蔵野線 |
全駅 |
両毛線 |
全駅 |
水戸線 |
全駅 |
※ 複数の路線で同じ駅が重複する場合は、いずれかの路線で代表した。
※ 2001年11月18日時点で開業していない駅(例:高崎問屋町)は含まない。
12月6日
Suica利用者が100万人を突破しました。サービス開始後19日での達成となります。
2002年 サービス開始から1年で利用者500万人を突破
1月18日
Suicaの利用者が200万人を突破したとの発表がありました。発表前日の1月17日現在で、約202万人が利用し、そのうち約122.1万人がSuica定期券、約79.9万人がSuicaイオカードを利用しています。
また、2月8日から青梅線(宮ノ平~奥多摩)の12駅、八高線(毛呂~北藤岡、小川町を除く)の12駅、合計24駅(ステップ2の一部)でSuicaが利用できるようになるとの発表もありました。なお、ステップ2の残りの13駅(鶴見線と南武線の一部)は、3月までにSuicaが利用できるようになる予定です。
4月21日
東京モノレール9駅(浜松町~羽田空港)でSuicaが利用できるようになりました。東京モノレールは、東京モノレール株式会社による運営で、Suica共通利用の第1号ということになります。
JR東日本と東京モノレールのSuica共通利用開始に伴い、JR東日本の列車内に掲示されている「東京近郊路線図」に東京モノレールが追加され、東京近郊各駅の券売機で「モノレール経由羽田空港」の連絡切符を購入できるようになるなどの共同戦略が行われます。また、東京モノレールが発行するSuicaは、カードのおもて面に「Suica」でなく「モノレールSuica」という名称が入るほか、シルバーの券面にグリーンの印刷でなくオレンジの印刷が行われます。
5月28日
Suicaの利用者が400万人を突破したとの発表がありました。発表前日の5月27日現在で401万人が利用し、そのうち218万人がSuica定期券、183万人がSuicaイオカードを利用しています。3月29日には、300万人を突破しており、200万人突破からは、ほぼ2カ月おきに100万人が増えていることになります。
7月12日
東京臨海高速鉄道「りんかい線」の天王洲アイル~大崎間の開業にあわせて、埼京線とりんかい線の相互直通運転を12月1日から開始するとの発表がありました。そして、相互直通運転にあわせてSuicaの相互利用の準備を進めているということです。
9月10日
JR東日本の発行するクレジットカードである「ビューカード」とSuicaイオカードを1つにした「ビュー・スイカ」カードの発行を、2003年6月から開始するとの発表がありました。ビュー・スイカカード1枚で、クレジットカードとしても、Suicaイオカードとしても使えるほか、1枚でクレジットカード決済によるSuicaのチャージができます。
なお、ビュー・スイカカードは、世界で初めての、カード番号や氏名の凹凸がないエンボスレスカードとなります。
10月8日
12月1日からJR東日本、東京モノレール、りんかい線の3社でSuicaを利用できるようになるとの発表がありました。これは、埼京線とりんかい線の相互直通運転開始に伴うもので、今回の相互利用開始により、JR東日本463駅、東京モノレール9駅、りんかい線8駅でSuicaを利用できるようになります。
10月23日
発表前日の10月22日に、Suicaの利用者が500万人を突破したとの発表がありました。400万人突破から148日と、増加のペースは半分以下に落ちたことになります。
2003年 電子マネー利用のモニター試験開始、利用者数600万人突破
3月4日
2003年秋からSuicaで新幹線(東京、上野、大宮、小山、宇都宮、熊谷、高崎の7駅)を利用できるようにすること、2004年春からSuicaのイオカード部分を店舗での支払いに使えるようにすることの2点が発表されました。
Suicaによる店舗での決済は、2003年秋にビュー・スイカによるモニター試験を行い、2004年春に本サービスを開始します。当初の利用可能店舗は、Suicaエリア内(前出ステップ1とステップ2)のNEWDAYS(東日本キヨスク株式会社が運営する駅のコンビニエンスストア)、サンディーヌEXPRESS(株式会社日本レストランエンタプライズが運営する飲食店)、Becker's(ジェイアール東日本ビジネス株式会社が運営するファーストフード店)などJR東日本の駅構内に展開する約500店を予定しています。また、駅ビルや市中の店舗でも利用できるように検討することが発表されています。
店舗での決済が行えるSuicaは、2003年6月から発行するビュー・スイカ、2003年夏から発行するSuica定期券、Suicaイオカードのいずれかで、対応しているカードには、電子マネーマークが記載されます。なお、店舗での決済に対応しないカードを使用している場合には、無料で対応カードに交換することができます。
4月8日
Suicaの利用者が4月6日に600万人を突破したことが発表されました。500万人突破から600万人突破まで166日となっており、400万人突破から500万人突破までの148日と、ほぼ同じペースで増加しています。
4月18日
Suicaを利用した出改札システム開発について2002年度日本機械学会賞(技術)を受賞したとの発表がありました。受賞したのは、Suicaの開発に関わったJR東日本のSuicaシステム推進プロジェクトの担当部長と課長、ジェイアール東日本メカトロニクス株式会社のICカードシステム開発本部の本部長、副本部長、担当部長の計5名です。受賞の理由は、「改札機における定期券とイオカード機能との複合処理、首都圏ラッシュ時の改札口に対応した高速処理と信頼性の確立(通信速度向上、通信領域を半球状にすることによる確実な処理の実現、運賃計算の高速化など)等の独創性・新規性に富む技術の開発、及びこれらの実用化に至るまでのフィールド試験・埼京線のモニター試験等を繰り返し行い、その技術を確立したこと」ということです。
5月7日
Suicaを入館用カードに使用する「ビル入退館管理システム」の販売を開始することが発表されました。Suica定期券やSuicaイオカードを入館用カードとして利用するもので、Suica1枚が乗車券、電子マネー、入館用カードの3役を果たします。ビル管理者にとっても、入館用カードの管理から解放されるなどのメリットが挙げられます。なお、このシステムは、2004年春、品川駅東口にオープンのJR品川イーストビルに導入される予定です。
5月8日
日本航空と全日本空輸が東京モノレールとの提携を記念して、提携記念Suicaイオカードを国内線機内で限定発売することが発表されました。これは、日本航空と全日本空輸が東京モノレールの株式の一部を取得して東京モノレールの経営に参画すること(2002年12月17日発表)を記念するもので、5月13日~15日の3日間、日本航空と全日本空輸が、それぞれ5,000枚を販売します。
6月17日
Suicaが情報セキュリティ評価基準を定めたISO/IEC15408に基づき、認証機関であるCESG(Communications-Electronics SecurityGroup)から、商用製品としては非常に高い評価保証レベルである「EAL4」を取得したとの発表がありました。評価保証レベルはEAL1からEAL7までの7段階があり、商用製品や商用システムはEAL1からEAL4、軍用あるいは、それに準じる用途はEAL5以上とされています。
7月28日
関東圏の私鉄や地下鉄で利用できるパスネット、1都3県の路線バスで利用できるバス共通カード、Suicaの相互利用を実現することに、それぞれの乗車券を発行する事業者が合意したとの発表がありました。これは、2007年3月18日から始まったPASMOとSuicaの相互利用で、この発表時点では2006年度から相互利用を順次展開するとのことだったので、その公約は実現されたと考えてよいでしょう。
8月21日
仙台エリアの66駅でSuicaを10月26日から利用できるようにするとの発表がありました。ただし、首都圏エリアと仙台エリアをまたがって利用することはできず、例えば、関東エリア内で乗車した場合には、関東エリア内で降車しなければなりません。なお、Suicaは、エリアに関わりなく利用できるので、例えば、関東エリアで購入したSuicaを利用して仙台エリア内で乗り降りすることができます。
9月10日
首都圏の新幹線改札(東北・上越新幹線の東京~宇都宮・高崎間)をSuica対応にし、新幹線定期券「FREX」にSuicaの機能が付いた「SuicaFREX定期券」の発売を10月12日から開始するとの発表がありました。また、これにあわせて、新幹線停車駅が2駅以上含まれるSuica定期券でも新幹線を利用できるようになります。
2004年 ショッピングサービス開始、発行枚数は1,000万枚を突破
1月30日
パスネットとバス共通カードの発行事業者が2006年度に導入を予定しているICカード乗車券(のちのPASMO)を一元化することで合意し、このICカード乗車券を発行・運営する「パスネット・バスICカード株式会社」(仮称)を共同で設立すること、JR東日本とパスネット・バスICカード株式会社(仮称)は、ICカード乗車券の相互利用を円滑に実施するため、「株式会社ICカード相互利用センター」(仮称)を共同で設立することが発表されました。
これら2社の概要は、表2のとおりです。
表2 共同運営会社の概要
名称(仮称) |
パスネット・ICカード株式会社 |
株式会社ICカード相互利用センター |
主な業務内容 |
・ICカード乗車券の発行、前受金の管理 |
・ICカード相互利用に伴うデータの処理 |
所在地 |
東京都台東区 |
東京都台東区 |
資本金 |
3,600万円 |
2,000万円 |
出資者 |
小田急電鉄株式会社、京王電鉄株式会社、京成電鉄株式会社、京浜急行電鉄株式会社、相模鉄道株式会社、西武鉄道株式会社、帝都高速度交通営団、東京急行電鉄株式会社、東武鉄道株式会社の9団体が均等に出資 |
パスネット・バスICカード株式会社と東日本旅客鉄道株式会社が折半で出資 |
代表取締役(予定) |
菅谷雅夫(相模鉄道株式会社 電車部長) |
同左
|
設立予定日 |
2004年2月9日 |
2004年3月1日 |
※発表日現在の内容
なお、新ICカード発行事業者として、発表日現在で46団体の名称が挙げられています。
2月10日
Suicaによるショッピングサービスを3月22日から開始するとの発表がありました。サービス開始時点でショッピングサービスを利用できるのは、64駅196店舗で、駅構内の書店「BOOKガーデン」、飲食店「グッドタイムス」、土産店「ギフトガーデン」などです。4月上旬には駅のコンビニエンスストア「NEWDAYS」での利用を開始し、2004年夏までには、駅構内(エキナカ)にある500店舗以上で利用できるようにするとのことです。
2月19日
発表前日の2月18日にSuicaの利用者が800万人を突破したとの発表がありました。600万枚突破から318日で達成したことになるので、5カ月で100万枚増加というペースが維持されていることになります。
3月2日
Suicaのショッピング機能をアピールするキャンペーンを3月20日から開始するとの発表がありました。「Welcome to SuicaのあるTokyo」、「I Love SuicaのあるTokyo」(Loveはハートの絵文字)をキャンペーンワードにし、TVCMやポスターなどで訴求するとのことです。
3月31日
4月2日から9月30日まで、キヨスクの試験店舗3店舗(東京駅、上野駅、新宿駅)で「Suicaによるショッピングサービス」を行うとの発表がありました。2003年12月からキヨスクの試験店舗25店舗で行ったPOSレジの試験導入に続くもので、POSレジにSuicaのリーダー/ライターを接続して、Suicaによる決済を可能にするほか、利用者自身が商品のバーコードを読み取らせ、Suicaで決済するセルフレジも設置します。
4月13日
FeliCa搭載携帯電話を利用する「モバイルSuica」のサービスを2005年後半に開始するとの発表がありました。NTTドコモの協力により、JR東日本の社員を対象に行っている「モバイルSuicaフィールド試験」は順調に進んでいるとのことです。
4月21日
JR東日本とJALグループは、広範囲にわたって業務提携を行うことで合意したとの発表がありました。業務提携の手始めとしてJALグループの「JALカード」と「ビュー・スイカ」カードの機能を併せ持つ「JALカードSuica」を2004年冬から発行します。JALカードSuicaは、JALカードとビュー・スイカ、それぞれの機能を持つほか、貯めたマイルをSuicaのチャージに交換することが可能で、年2回を上限として、10,000マイルを10,000円分としてSuicaにチャージできます。
4月27日
Suica、ICOCA(JR西日本が発行)、PiTaPa(スルッとKANSAIが発行)の相互利用を進めるとの発表がありました。SuicaとICOCAの相互利用については8月1日から先行して開始し、ICOCAでJR東日本532駅、東京モノレール9駅、りんかい線7駅での自動改札機の利用など、SuicaでJR西日本254駅での自動改札機の利用などができるようになります。また、PiTaPaとの相互利用については、2005年度以降のサービス開始を目指して準備を進めています。なお、ICOCAでSuicaショッピングサービスを利用することはできません。
5月20日
FeliCaの開発とライセンス、FeliCa対応携帯電話を利用したサービス事業者向けのプラットフォーム運営を主な事業としているフェリカネットワークス株式会社の第三者割当増資10,500株(約5%、10.5億円)を引き受ける(6月3日予定)との発表がありました。同社の株主は、これまでソニーとNTTドコモだけでしが、今回の引き受けによりJR東日本が加わることになります。
5月21日
情報技術産業の発展促進を目的として、53カ国(地域)を代表する情報サービス産業団体により構成され、1994年に結成された世界情報サービス産業機構(WITSA:World Information Technology and Services Alliance)から「民間におけるITユーザー」部門で表彰されたとの発表がありました。受賞の件名は「非接触型ICカードチケットシステム」、応募者はJR東日本のほか、株式会社ジェイアール東日本情報システム、ジェイアール東日本メカトロニクス株式会社の3社で、5月20日にアテネで行われた「2004年世界情報技術産業会議」で表彰されました。
6月1日
「Suicaによるショッピングサービス」は、発表日現在1日2万件以上の利用があり、利用件数の累計は60万件を超えたということです。また、首都圏エリアと仙台エリアのほとんどのNEWDAYS、NEWDAYS MINIでSuicaによる決済が可能になったのを記念して、キャンペーン第2弾のTVCMを放映するほか、NEWDAYSとNEWDAYS MINIで抽選によりSuicaのキャラクターであるペンギンのグッズをプレゼントするキャンペーンを実施するとの発表がありました。
6月7日
「Suicaによるショッピングサービス」のキヨスクの試験店舗を6月9日から3店舗、6月29日から、さらに3店舗の合計6店舗を追加し、4月2日から試験を行っている3店舗を加えて、合計9店舗にするという発表がありました。6月9日に試験を開始するのは、東京駅、上野駅、新宿駅で、すでに試験を開始している駅に店舗を追加する形になります。そして、6月29日に試験を開始するのは、上野駅と新宿駅、そして新たに試験店舗を設置する品川駅です。この結果、6月29日の時点で上野駅と新宿駅が、それぞれ3店舗、東京駅が2店舗、品川駅が1店舗となります。なお、試験期間はいずれの店舗も9月30日で終了の予定です。
6月15日
「Suicaによるショッピングサービス」の累計利用件数が、発表前日の6月14日に100万件を突破したとの発表がありました。100万件を突破した6月14日は、1日の利用件数も4万件を突破し、サービス開始から着実に利用が伸びていることがうかがえます。
7月6日
1日の利用件数が5万件を突破したとの発表がありました。1日あたりの利用件数が多い店舗は、1位がNEWDAYS渋谷中央口の569件、2位がNEWDAYS田町の559件、3位がNEWDAYS大崎の533件、4位がNEWDAYS東京八重洲南口の513件、5位が大宮西口の504件です。店舗の総売上金額に占めるSuica利用金額の割合は、利用の多い店舗で約15%、NEWDAYS平均では約6%とのことです。6月末現在のSuica発行数は約915万枚、うち約307万枚がショッピング対応のSuicaです。利用可能店舗数は、198駅481店舗まで拡大しています。
8月23日
10月16日に実施するダイヤ改正にあわせてSuicaの利用可能エリアを6線区44駅拡大するとの発表がありました。6線区は、中央本線、宇都宮線、常磐線、上越園、外房線、伊東線で、それぞれの路線で利用可能エリアを延長することになります。
9月7日
9月28日から、ファミリーマート26店舗(大宮から浦和エリアの25店舗と品川駅港南口1店舗)で、Suicaによる決済を開始するとの発表がありました。交通系のICカードが街中のコンビニエンスストアで利用できるようになるのは日本初のことで、JR東日本は、Suicaの利用可能な店舗を「駅ナカ」から「街ナカ」へ積極的に拡大する予定であると発表しています。
さらに、ファミリーマートのほか、「よしもとおもしろ水族館」(9月10日開始)、「丸善・丸の内本店」(9月14日開始)、「大丸東京店 地階 弁当売場」(10月13日開始)でも、Suicaによる決済を開始するとの発表もありました。
9月22日
キヨスクでの「Suicaによるショッピングサービス」の試験を延長するとの発表がありました。新宿駅の1店舗が同じ駅内の他の店舗に変更される以外の店舗の変更はなく、8店舗は、そのまま継続して合計9店舗の体制で試験が継続されます。
10月6日
11月30日から、関内駅付近にあるスリーエフ4店舗とホテルメトロポリタンエドモント内にあるスリーエフ1店舗の合計5店舗で、Suicaによる決済に対応するとの発表がありました。スリーエフは、東京、神奈川、千葉、埼玉に展開するコンビニエンスストアで、9月末現在で626店舗を展開しています。
10月16日
湘南新宿ライン、宇都宮線、高崎線のグリーン券をSuicaで購入できる「グリーン車Suicaシステム」がスタートしました。これは、乗車前にSuica定期券かSuicaイオカードでSuicaグリーン券(電子データ)を購入し、グリーン車のそれぞれの席の上部にあるリーダー/ライターにタッチするとリーダー/ライター横のランプが赤から緑色になり、グリーン券を購入していることが分かるので車内改札が省略されるというものです。
10月27日
発表前日の10月26日に、Suicaの発行枚数が1,000万枚を突破したとの発表がありました。800万枚突破から251日ということで、若干増加のペースが上がっているようです。
発表日現在の利用可能駅数は、東京近郊が511駅、東京モノレールが9駅、りんかい線が7駅、仙台エリアが66駅、ICOCAのエリアが254駅の合計847駅になります。また、Suicaによるショッピングサービスには、NEWDAYSが312店舗、ファミリーマートが26店舗、その他が315店舗の653店舗が対応しています。
10月29日
JALカードSuicaの募集を12月1日から開始するとの発表がありました。
11月29日
12月1日から三省堂書店 神田本店と有楽町店でSuicaによる決済に対応するとの発表がありました。
12月21日
2005年1月20日からビックカメラ有楽町店でSuicaによる決済に対応するとの発表がありました。また、2005年中をめどにSuicaエリア内の全17店舗でSuicaによる決済に対応するように準備を進めるとのことです。
(後編に続く)
※ サービスや駅などの名称は、それぞれ発表当時のものです。