2004年 ケータイで利用できるMobile Edyスタート
1月21日
ドコモが発売を予定しているモバイルFeliCa搭載のiモード対応携帯電話(おサイフケータイ)での決済サービス「Mobile Edy」を提供するとの発表がありしました。Mobile Edyは、これまでのEdyカードのように店頭での決済支払いに利用できるだけでなく、オプション機器などを追加することなくケータイからのオンラインショッピングの決済手段としても利用できます。また、携帯電話で、残高の確認や利用履歴の確認、オンラインチャージも可能です。このことから、1月21日の発表時点で、16社がMobile Edyを決済手段として導入する予定であることを表明していました。
6月16日
Mobile Edyの本格サービスをスタートしたことの発表がありましたました。サービス開始時点で、全国9,000店の加盟店、自動販売機を含めた約27,000台の端末で利用でき、この規模で利用可能な携帯電話を利用した電子マネー・サービスは世界初です。
8月5日
日本電気が運営するインターネットサービス「BIGLOBE」と提携し、有料動画コンテンツやデジタルコンテンツの決済手段としてEdyを導入するとの発表がありました。サービスの開始は、8月25日で、決済にあたっては、(1)Edyカードと専用リーダー/ライター「パソリ」、(2)おサイフケータイとパソリ、(3)おサイフケータイによるMobile Edyの3種類の方法を選択できます。なお、ISPとしてのMobile Edyへの対応は、これが最初となります。
8月17日
日立ソフトウェアエンジニアリングとの共同開発で、Mobile Edyからの募金を可能にする募金受付サービスの開発と日本テレビ系列で放送予定の24時間テレビ27「愛は地球を救う」のチャリティー募金の受付方法として採用されたとの発表がありました。募金を行うには、おサイフケータイから指定のメールアドレスへ空メールを送ります。すると、募金サイトのURLがメールで通知されるので、そのサイトへアクセスし、募金金額を100円、300円、500円から選び、決済開始メールの案内にしたがって決済を行います。
9月24日
10月5日から9日まで開催されるエレクトロニクスの総合展示会「CEATEC JAPAN 2004」で、EdyやMobile Edyによる入場システムが採用されたことの発表がありました。また、これにあわせて幕張メッセ付近の店舗でのEdyの導入も進められました。
10月1日からさっぽろ地下街「オーロラタウン」、「ポールタウン」の75店舗で、Edyのが利用が可能になることの発表がありました。北海道内の商店街では、これが初めての導入となります。
9月27日
10月1日から「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」と「なんばグランド花月」など吉本興業の4施設でEdyの利用が可能になるとの発表がありました。これは、関西地区のテーマパーク、劇場では先駆けた対応となります。
9月30日
10月1日から、インターネット上の簡単な手続きによりEdyの価値を受け渡しできる「Edyギフトカード」の本格的販売を開始するとの発表がありしました。Edyギフトカードは、100枚から作成可能で、額面は300円、500円、1,000円の3種類から選ぶことができます。企業PRやキャンペーンなどの販促ツールとして活用できます。
10月14日
2005年秋を目標にKDDIの携帯電話(au)で、Mobile Edyのサービスを提供することに合意したとの発表がありました。これにより、ドコモ以外の携帯電話キャリアにもEdyが対応することになりました。
10月26日
複合カフェ「ほっとステーション」、「ほっとBBステーション」(運営会社:ジャイロ、発表時点で66店舗)で11月から順次、Edyの導入を行うことをの発表がありました。これは、複合カフェチェーンがEdyを全店導入する初めての事例です。
11月11日
DVD・ビデオ、CDレンタルチェーンのゲオが、おサイフケータイの会員認証とEdy決済に11月15日から全国対応するとの発表がありました。ゲオショップでは、Edyで決済できるほか、Edyへのチャージや商品買い取り時にEdyで受け取ることも可能となりました。これは、CDレンタルチェーンがEdyを全国導入する初めての事例です。
11月15日
2005年2月17日に開港する中部国際空港(セントレア)の商業施設で、開港と同時にEdyを導入することのを発表がありました。これに先だって東海4県のサークルK、サンクスではEdyの導入が進んでいます。
11月24日
サイバードとの共同によりEdyの携帯ポータルサイト「Mobile Edy.jp」を開設することの発表がありました。このサイトでは、Edyの利用できるオークション、Edyが使える店舗に関するメールマガジンなど、Edyを活用した事業を展開します。
12月8日
12月11日の金沢名鉄丸越百貨店でのEdy導入を皮切りに、名古屋鉄道グループ11社21施設でEdyの導入を進めることの発表がありました。
12月16日
2005年1月15日からハウステンボスでEdyを導入することの発表がありました。
12月22日
2005年1月11日から新千歳空港ターミナルビル内に展開する店舗にEdyを導入するとの発表がありました。今回の導入により、全国主要空港のEdy化がさらに進みます。
12月24日
資本金を213,535億円から267,131億円に増資する第四次第三者割当増資を実施しました。これまでAMC Edyカードなどで連携してきた全日本空輸が初めて株主となったほか、合計4社が新たに株主になりました。今回の増資は、発行価額が1株あたり150,000円です。増資分の引受先と株式数は表8のとおりです。
表8 第三次第三者割当増資の引受先と株式数
新規 | 増資分の引受先 | 株式数 |
株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ | 13,333株 | |
※ | 全日本空輸株式会社 | 13,000株 |
ソニー株式会社 | 3,333株 | |
株式会社第一興商 | 2,100株 | |
富士電機リテイルシステムズ株式会社 | 1,000株 | |
サンデン株式会社 | 666株 | |
KDDI株式会社 | 333株 | |
※ | セイコーインスツル株式会社 | 333株 |
株式会社セガ | 333株 | |
※ | テクモ株式会社 | 333株 |
※ | 株式会社総商 | 200株 |
株式会社博報堂 | 100株 |
2005年 累計1,000万枚を突破、ユーザ同士でEdyのやりとりも可能に本格的な拡大が始まる
3月17日
東急レクリエーションのシネコン(複合映画施設)「109シネマズ」で5月からEdyを導入するとの発表がありました。シネコンのEdy導入は初めてです。
4月7日
Edyを利用できる店舗の数が20,000店を突破したとの発表がありました。また、3月の月間取扱件数は700万件を突破、累計発行数はMobile Edyを含めて920万枚を突破しました。特に店舗の数は、この1年で5倍以上に増えたことになります。
4月22日
本日からドラッグストア大手のコクミンでEdyの導入が始まったとの発表がありました。当初は、関西の7店舗ですが、全店(241店舗)への導入も検討しているとのことです。
5月16日
Edyカード、Mobile Edyの累計発行数が10,000万枚を突破したとの発表がありました。また、4月の月間取扱件数は約930万件を突破し、前月比30%増、前年同月比2.8倍という伸びを示しています。
7月6日
おサイフケータイ同士で、Edyの価値を移動できるサービス「Edy to Edy」を20日から開始するとの発表がありました。移動にあたって、移動金額の1%とそれに対する消費税が手数料として必要になります。なお、1%の金額が50円に満たない場合は、50円となります。
8月12日
郵貯口座からのEdyチャージを9月初旬から始めるとの発表がありました。このサービスは、「マンスリーEdyチャージサービス」と呼ばれ、毎月27日に指定した金額(5,000円、7,000円、10,000円、15,000円、20,000円、25,000円)を引き落とし、翌月10日にEdyへチャージします。
8月23日
8月24日のつくばエクスプレスの開業から駅構内にEdy対応の自動販売機を設置するとの発表がありました。また、駅構内にあるam/pmでもEdyを利用可能にできます。
12月13日
Edyの年間利用数が1万件を突破したとの発表がありました。
12月27日
おサイフケータイの利用数が200万件を突破したとの発表がありました。
2006年 交通系電子マネーの空白地帯だったタクシーへの導入が始まる
3月2日
埼玉エリア最大手のタクシー会社である飛鳥交通グループの所有するタクシー全車(1,061台)に5月からEdy決済端末を導入することで合意したとの発表がありました。
都内最大級のタクシー会社であるANZEN Groupの所有するタクシー全車(838台)にEdy決済端末を導入し、6月に一斉スタートすることで合意したとの発表がありました。
4月10日
中央無線タクシー協同組合加盟のタクシー全車(約2,500台)に8月から順次、Edy決済端末を導入することで合意したとの発表がありました。タクシー無線組合でのEdy導入は初となります。
4月18日
インテルの投資部門であるインテルキャピタルが転換社債型予約券付社債によりビットワレットへ50億円を投資したとの発表がありました。インテルは今後、Edyがインターネットを含むより広範囲な環境でさらに利用が進むように協力することに合意しました。
8月9日
Edy(Mobile Edy含む)の発行数が2,000万枚を突破したとの発表がありました。サービス開始から42カ月で1,000万枚を突破し、その後16カ月で2,000万枚を突破したことになります。
8月29日
2007年春を目途としてファミリマート全店(6,798店舗)にEdyを拡大導入することに合意したとの発表がありました。
9月27日
Suica、iD、QUICPay、Edyに1台の端末で対応できる共用インフラを利用することで合意したとの発表がありました。
※ 共用端末、共用インフラについては、以降の回で詳しく取り上げる予定です。
9月28日
第三者割当増資を実施しました。増資後の資本金額は363.7億円で、新たな株主として株式会社新生銀行、第一生命保険相互会社、株式会社インデックス・ホールディングスの3社が加わりました。
10月4日
三重交通と八風バスが10月10日からEdyによる運賃支払いシステムを導入するとの発表がありました。路線バスでの車内Edy決済は、日本で初めての事例です。
11月7日
デイリーヤマザキが11月中旬からEdyを導入するとの発表がありました。導入店舗の拡大については、今後、協議、検討する予定です。
11月27日
ミニストップが11月末からEdyを導入するとの発表がありました。当初は都内の135店舗で、今後導入店舗を拡大します。
12月1日
以下の役員の異動が発表されました。
氏名 | 新 | 旧 |
眞鍋マリオ氏 | 執行役員社長 | ソニー株式会社 コアコンポーネント事業グループ メモリースティック事業センター センター長 |
奥出勉氏 | 代表取締役兼執行役員専務 | 取締役兼執行役員専務 |
川合成幸氏 | 取締役 | 代表取締役兼執行役員社長 |
12月21日
執行役員社長の眞鍋マリオ氏が代表取締役兼執行役員へ異動するとの発表がありました。
2007年 タクシーへの導入が始まる発行数が3,000万枚を越え、さらに拡大を続ける
2月22日
マツモトキヨシ(http://www.matsukiyo.co.jp/)の各店舗にはEdyが導入されていますが、さらにマツモトキヨシのグループ提携企業へとEdy導入を拡大するとの発表がありました。
5月14日
7月中旬からローソン全店でEdyの利用が可能になるとの発表がありました。なお、ローソンに導入されるのは共用端末で、Edyのほか、iD、QUICPayも利用できるようになります。
5月22日
ショッピングサイト大手のAmazon.co.jpで、Edyによる決済への対応が始まりました。ビットワレットの発表によれば、Edy利用者からAmazon.co.jpでEdyを利用したいという要望が多く寄せられていたとのことです。
Edyの導入を記念して1等でEdy10,000円分などの賞品が当たるキャンペーンのほか、ANAマイレージクラブEdyで決済するとマイルが2倍になるキャンペーンが実施されます(いずれも2007年7月31日まで)。
5月28日
Edy(Mobile Edy含む)の発行数が3,000万枚を突破したとの発表がありました。2,000万枚の突破から9カ月から3,000万枚を突破するという、非常に早いペースです。
6月1日
本日から毎月まとめてEdyが還元される「Edyスマイルクーポン」、「Edyハッピー優待」という2つの新しいサービスがスタートすることが発表されました。
「Edyスマイルクーポン」は、事前に電子クーポンを取得しておくと、Edyで該当の買い物をしたときに、クーポンごとに設定されている得点が貯まり、毎月10日にEdyで還元されるというものです。
「Edyハッピー優待」は、事前にサービス登録しておくと、該当の店舗へ行きEdyで買い物をしたときに、優待得点が貯まり、毎月10日にEdyで還元されるというものです。
6月25日
EdyとiDの共用決済端末が7月10日から全国のファミリーマートで利用可能になるとの発表がありました。ビットワレットの発表によれば、EdyとiDの共用決済端末を全国一斉稼働させるのは、コンビニエンスストア業界初とのことです。
運用開始の7月10日から8月13日までキャンペーンが行われ、ANA旅行券やEdy5,000円分といった賞品が用意されています。
※ これらのサービスについては、以降の回で詳しく取り上げる予定です。
※本稿で掲載した社名、サービス名は、それぞれの発表が行われた当時のものです。