かで始まるスマートグリッド用語

正式名は、「エネルギーの使用の合理化に関する法律」。第2次石油危機後の1979年6月に、エネルギー資源を有効に利用することなどを目的として制定された法律。改正前は、2,000m2 以上の大規模な住宅・建築物の場合のみ、建設時に省エネの取り組みに関する届出をする必要があったが、改正後は、大規模建築物だけでなく、中小規模（300m2）の住宅・建築物も対象となり、CO2排出量の削減を目指して、2010年4月に施行された。また、対象は工場や事業場単位でなく、企業全体のエネルギー使用量が1,500kL/ 年以上の企業（事業者単位）となった。

海の表面に近い太陽光によって温められた海水（表層水）と、深海の冷たい海水（深層水）との温度差を利用して発電する技術。具体的には、次のような仕組みで発電される。（1）海の表面からの海水には、太陽エネルギーの一部が熱として蓄えられている。このため、赤道付近では年間を通じてほぼ30℃近くに保たれている。（2）一方、低温で冷たい海水は深層へと流れ込むため、結果的に、表層水と深層水の温度差が大きくなる。具体的には、表層水と深層数百m程度に存在する深層水（例：10℃程度）の温度差（例：30℃-10℃＝ 20℃）を利用して発電することが可能となる。このように、温度差を電気エネルギーに変換するシステムが海洋温度差発電の仕組みである。

化学反応によって得られるエネルギーを電気エネルギーに直接変換する電池（例：身近な乾電池など）のこと。

ガバナ（回転機の調速機）とは、回転機の入力を調整して回転速度を一定に保つための制御装置。ガバナ・フリー運転とは、このガバナ動作に負荷制限器による制限を設けないで、周波数の変動に対して自由にガバナを対応させて運転する状態のことを言う。ガバナ・フリーの状態では、周波数が低下（発電機の回転が低下）した場合は、回転機の出力が増加する。一方、周波数が上昇（発電機の回転が上昇）した場合は、出力が減少するよう自動制御される。これによって、電力系統の周波数の安定維持に効果を発揮できる。