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日本ユニシスとチャレナジー、台風発電システムの実用化に向け共同事業を開始

2016/05/30
(月)
SmartGridニューズレター編集部

2016年5月30日、日本ユニシス株式会社(以下:日本ユニシア、東京都江東区、代表取締役社長 CEO CHO:平岡 昭良)と株式会社チャレナジー(以下:チャレナジー、東京都墨田区、代表取締役 CEO:清水 敦史)は、台風や爆弾低気圧などの強風環境においても発電可能な「次世代風力発電サービス」の開発、および事業化を共同で推進していくことに合意したことを発表した。
両社は2016年8月7日から沖縄県南城市において、さまざまな風況下でのより安定的な電力供給を実証するための共同実験を開始する。

日本ユニシスとチャレナジーが開発に着手する「次世代風力発電サービス」は、チャレナジーの「垂直軸型マグナス式風力発電機」と日本ユニシスの「EnabilityRシリーズ※1およびIoTビジネスプラットフォーム」を統合し、発電機の稼働状況、異常検知などの遠隔運用監視をワンストップのサービスとして提供する。マグナス効果※2を利用した垂直軸型マグナス式風力発電機はプロペラ式風力発電機と比較して、強風環境における耐久面で優位な製品であり、2015年12月の強風域を模した風洞実験環境では風速20m/s下での性能検証に成功している。

「次世代風力発電サービス」の特徴

  1. 安全性の高い垂直軸型マグナス式風力発電機の提供
    速や風向が安定しない日本において、垂直軸構造を採用したマグナス式風力発電機により、風の強弱や風向きの影響を受け難く、安全性、安定性の高い発電環境を構築できる。ホテル、ビルの屋上や、地理条件により制約を受ける離島での発電も可能になる。
     
  2. IoT利用による遠隔監視システムの提供
    発電設備に取り付けたIoTセンサーデバイスから、ネットワーク経由でデータを収集し、機械学習やビッグデータ解析を行うことで発電設備の稼働状況を管理・分析する。発電量の「見える化」だけでなく、遠隔・多拠点に設置した設備の異常を早期に発見し、発電量低下による経済的損失の回避やメンテナンス業務の効率化を実現する。

※1 Enabilityシリーズ:日本ユニシスの「Enability」は、長年電力業界へのシステム提供で培ってきたノウハウをクラウドサービスに集約。BEMS、MEMS、HEMS で実績を有し、各種見える化、デマンドレスポンス、ポイント管理などを包含したエネルギー管理クラウドサービス。

※2 マグナス効果:ドイツ人科学者マグナスが大砲の弾が狙いから外れる仕組みを研究する過程で発見した原理。野球のボールも同じ原理が働く。ボールが回転しながら向かい風を受けると垂直方向の力が発生する。縦逆回転のストレートボールには上向きの力、カーブボールなどの順横回転系のボールには横下向きの力が発生する。回転が速いほど強く作用する。

■リンク
日本ユニシス
チャレナジー

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