センサーで通行する人数や速度を調査、蓄積したデータを解析して店舗としての物件価値を判断

インプレスSmartGridニューズレター編集部

2016年10月4日 0:00

シンクロ・フードは特定地点の前を通る人間の数や通過速度をセンサーで計測し、その情報を解析して飲食店の経営に活用する研究を始める。

2016年10月3日、シンクロ・フードは特定地点の前を通る人間の数や通過速度をセンサーで計測し、その情報を解析して飲食店の経営に活用する研究を始めると発表した。シンクロ・フードは飲食店の出店開業支援の事業を展開しており、今回の研究で得られた成果を、飲食店を出店する場所の選定や、看板の設置方法、販促活動のコンサルティングなどに活用することを狙っている。

従来、特定地点を通過する人間を測定する手段は、人手による通行量調査しかなかった。しかし、人手による通行量調査は時間がかかる上、かなりの予算が必要で、一定の時間を決めて調査するだけになってしまっているのが現状だという。

今回の研究では、出店候補地や既存の店舗の前にセンサーを設置し、通行した人数や通過する速度を自動で計測する。昼夜を問わず無人で自動計測するので、長時間計測してより正確なデータを得られる。

シンクロ・フードは、特定地点を通過した人数や通過速度のデータを集め、曜日別、時間別に分析することで、飲食店経営に関わる様々なデータを得られると期待している。例えば、開店候補地でデータを計測すれば、開店後の来店率を予測でき、物件の価値を定量的に評価できるようになる。

既存店舗前で計測した場合、実際の来店客数も合わせて分析することで、看板やネオンサインの宣伝効果を計測できる。さらに曜日、時間ごとの通行量データを見て、キャンペーンなどの販促活動を展開することで、その効果を高めることも期待できる。

この研究は東京工業大学像情報工学研究所熊澤研究室と共同で実施する。同研究室は画像解析を専門としており、センサーが捉えた画像情報を解析するアルゴリズムを開発する。


■リンク
シンクロ・フード
東京工業大学像情報工学研究所熊澤研究室

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