ヤンマーは2016年10月12日、ミャンマーでバイオマスガス化発電設備の建設を始めたことを発表した。環境省の補助事業として実施するものだ。
図 バイオマスガス化発電設備の起工式の様子
出所 ヤンマー
建設する発電施設は、籾殻を活用するバイオマスガス化発電設備。出力が500kWの設備を1基建設する。2017年春までに竣工し、春から夏にかけて試運転を実施する予定。現地の担当者による保守などに問題がないことを確認して秋に運転を開始する予定。
今回採用したバイオマスガス化発電設備は、バイオマス原料(今回は籾殻)を高温で蒸し焼きにすることで可燃性ガスを取り出し、そのガスを燃焼させて発電するものだ。
ミャンマーは全土の平均電化率が3割にとどまっており、電力供給源はおよそ7割が水力。安定した電力供給源の確保が課題となっている。
そして、ミャンマーは米の一大産地でもある。2013年度の生産量は2877万トンで、130万トンを輸出している。ヤンマーは米から大量に発生する籾殻に注目して、籾殻を利用したバイオマスガス化発電設備の建設につなげた。
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ヤンマー