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関西電力、ミャンマーで水力発電所を建設・運営へ―2022年に運転開始の予定

2018/08/17
(金)
インプレスSmartGridニューズレター編集部

関西電力は、ミャンマーで計画していた水力発電事業について、同国の電力エネルギー省から排他的権利の付与を受けたと発表した。

関西電力は2018年8月17日、ミャンマーで計画していた水力発電事業について、同国の電力エネルギー省(MOEE:Ministry of Electricity and Energy)から排他的権利の付与を受けたと発表した。この計画は2017年からオーストリアの水力発電機メーカーであるAndritz Hydro(アンドリッツハイドロ)、ミャンマーの建設事業者であるShwe Taung Group(シュエタングループ)と共同で準備してきたもの。関西電力はこれから、Andritz Hydro、Shwe Taung Group、MOEEと共同で発電所の建設と運転保守を担当する会社を設立するための協議を始めるとしている。

発電所の建設予定地は、ミャンマー北部にあるDeedoke(ディードック)と呼ぶ場所。同国第二の都市であるMandalay(マンダレイ)から南東に30kmほど離れた地点だ。ここに、出力56MW(5万6000kW)の流れ込み式水力発電所を建設する。発電した電力はミャンマー発電公社(EPGE:Electric Power Generation Enterprise)に売電する予定。

図 水力発電所の建設予定地

図 水力発電所の建設予定地

出所 関西電力

ミャンマーは急速な勢いで経済的な発展を続けており、電力需要が増え続けているが、供給力は十分とは言えない。関西電力は今回建設する発電所が供給力不足解消につながると考えているという。水力発電所の建設は2019年に開始し、2022年に運転を開始する予定となっている。

関西電力は8月13日に、イギリスの洋上風力発電所事業に参加することを明らかにするなど(参考記事)、海外事業に積極的に取り組んでいる。今後も海外事業をグループの収益の柱とすべく、積極的に海外事業に乗り出す方針を示している。


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関西電力

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