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JR東日本が再生可能エネルギーへの取り組みを明らかに、北東北の「再生可能エネルギー基地」化を目指す

2016/11/08
(火)
SmartGridニューズレター編集部

JR東日本は、再生可能エネルギー開発の取り組み状況を明らかにした。

JR東日本は2016年11月8日、再生可能エネルギー開発の取り組み状況を明らかにした。風力、太陽光、地熱、バイオマスの活用を狙うもので、北東北エリアを「再生可能エネルギー基地」とすることを目指している。

直近の動きとしては、羽越本線の道川駅と下浜駅の間(秋田県秋田市)に風力発電機を1基設置した。「JR秋田下浜風力発電所」と名付け、12月1日から運転を開始する予定。風力発電機の出力は1990kW(約2MW)で、年間発電量は5800MWhとなるとJR東日本は予想している。一般家庭の電力消費量に換算すると約1600世帯分になる。

図 JR秋田下浜風力発電所の発電機

図 JR秋田下浜風力発電所の発電機

出所 JR東日本

JR秋田下浜風力発電所では日立製作所と共同で、風車のブレードなどの異常を遠隔地からでも早期に検知できるシステムの効果を検証する。これは、経済産業省の「平成28年度新エネルギー等の保安規制高度化事業(電気施設保安技術高度化の評価・検証事業)」に応募し、採択を受けたものだ。

青森県八戸市では、木質バイオマス発電施設を建設中だ。住友林業と住友大阪セメントと共同で実施しているもので、発電施設の出力は約1万2400kW(約12MW)。年間発電量は約8万5000MWhとなることを見込んでいる。一般家庭の電力消費量にすると約2万3600世帯分になる。

地熱発電に向けては、地熱資源調査を実施している。これは独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の助成を受けて実施しているもので、青森県の八甲田山の北西と、岩手県の大松倉山の南の2カ所で調査している。八甲田山では、大林組と川崎重工業と共同で事業を進めており、大松倉山では清水建設、日本電設工業、日本重化学工業の3社と共同で調査を続けている。

太陽光については、すでにJR東日本管内5カ所でメガソーラーが稼働しており、合計出力は約8.7MWになる。さらに、福島県などで太陽光発電所の建設を進めており、2016年度末には、合計出力が約12MWになる予定だ。

グループ会社であるJR東日本エネルギー開発は風力発電と太陽光発電に取り組んでいる。風力発電については、秋田県由利本荘市に風力発電所を建設するために環境アセスメントを進めている段階だ。

太陽光については、福島県富岡町で「富岡復興メガソーラ・SAKURA」の建設を進めており、2017年12月に運転を開始する予定。出力は約30MW、年間発電量は約3万3000MWhとなる予定。この発電量は一般家庭の電力消費量にして約9100世帯分に当たる。この事業は富岡町と福島発電と共同で進めている。

JR東日本とグループ会社による再生可能エネルギー開発活動をまとめると下図の通りになる。

図 JR東日本とグループ会社による再生可能エネルギー開発活動

図 JR東日本とグループ会社による再生可能エネルギー開発活動

出所 JR東日本


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JR東日本

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