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KDDI、イスラエルの半導体ベンダーと共同でカテゴリM1の通信試験を実施

2016/12/09
(金)
SmartGridニューズレター編集部

KDDIは、IoT向け無線通信技術「LTE Cat.M1(カテゴリM1)」の通信試験を実施したと発表した。

KDDIは2016年12月9日、イスラエルの半導体ベンダーAltair Semiconductor社と共同で、IoT向け無線通信技術「LTE Cat.M1(カテゴリM1)」の通信試験を実施したと発表した。カテゴリM1はIoT向け無線通信技術LPWA(Low Power Wide Area)の1種で、携帯電話向け通信技術をIoT向けの流用したものだ。

携帯電話で使用するLTEは、20MHz幅の周波数帯を使って最大で150Mbps程度の速度で通信できるが、カテゴリM1は使用する周波数帯を1.4MHzに狭めて、通信速度を上り下りともに最大1Mbpsに抑えている。周波数帯を狭めて通信速度を落とすことで、通信に必要な電力を節約している。カテゴリM1の通信機能を持つ機器は、電池駆動でおよそ10年間通信機能を維持できるという。

今回の試験ではAltair Semiconductor社の通信チップ「ALT-1160」と、アンリツの擬似基地局を使用した。ALT-1160は標準では3GPPが「LTE Release 11」で定めた規格までしか対応しない。カテゴリM1は3GPPが2016年3月に「LTE Release 13」で定めた仕様だ。今回の試験では、ALT-1160のソフトウェアをアップデートしてカテゴリM1に対応させた。

図 Altair Semiconductor社の「ALT-1160」

図 Altair Semiconductor社の「ALT-1160」

出所 Altair Semiconductor社

KDDIによると今回の試験では、仕様通りの通信性能を発揮することを確認したという。今後は、Altair Semiconductor社がチップの消費電力を抑えるために開発した独自技術と組み合わせて、電池による動作期間などを検証するとしている。

また、KDDIはLPWAについてLTEを流用した規格だけでなく、通信免許が要らないLoRaWANなどの方式についても検証を続ける。検証の結果を見て、KDDIでは2017年度中にいすれかの方式でLPWAの商用通信サービスの提供を始めることを予定している。


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KDDI

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