成田国際空港は、空港業務に使用する車両として燃料電池車を1台導入したと発表した。
成田国際空港は2016年12月19日、空港業務に使用する車両として燃料電池車を1台導入したと発表した。5年間のリース契約で導入した。すでに稼働を始めており、26日には納車式を開催する。導入した燃料電池車は本田技研工業が2016年3月に発売した「CLARITY FUEL CELL」。水素を満充填した状態で、約750kmの走行が可能な車種だ。
図 成田国際空港が導入した燃料電池車「CLARITY FUEL CELL」
出所 本田技研工業
燃料電池車を導入した理由として成田空港は、地球規模の環境課題への取り組みの一環としている。業務用車両として使用して、地元自治体や周辺地域を訪問する際にも使用するという。また、地域の催し物があるときに燃料電池車を派遣して、環境課題への取り組みをアピールするともしている。
成田国際空港は燃料電池車導入のきっかけの1つとして、2016年3月に出光興産が成田国際空港内に水素ステーションを開設したことを挙げた。水素ステーションは第1旅客ターミナルのそばにあり、70MPaの圧力で水素を充填する能力を持つ。今回成田国際空港が導入したCLARITY FUEL CELLは、70MPaの圧力で充填することで、約3分で水素タンクを満充填状態にできる。
成田国際空港は今後も、空港運用に伴う周辺環境への負荷の軽減と、地球規模の環境課題に取り組むため、さまざまな施策を打ち出していくとしている。
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成田国際空港
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