トヨタ自動車九州の工場が燃料電池フォークリフトを運用開始、太陽光発電で水素を生成する装置も設置

インプレスSmartGridニューズレター編集部

2017年3月22日 0:00

福岡県、トヨタ自動車九州、九電テクノシステムズ、豊田通商は、トヨタ自動車九州の宮田工場で燃料電池フォークリフトの運用を開始したと発表した。

福岡県、トヨタ自動車九州、九電テクノシステムズ、豊田通商は2017年3月21日、トヨタ自動車九州の宮田工場で燃料電池フォークリフトの運用を開始したと発表した。この事業は経済産業省の2016年「地産地消型再生可能エネルギー面的利用等推進事業費補助金(エネルギーシステムモデル構築事業)」、環境省と国土交通省が連携して展開している「水素社会実現に向けた産業車両の燃料電池化促進事業」の採択を受けている。

この事業では、工場内に太陽光発電設備を設置し、その電力で水を電気分解して得た水素を貯蔵、輸送、供給するシステムを整備することを目的としている。今回は太陽光発電設備と水素製造装置、水素貯蔵タンク、水素を供給する配管、燃料電池フォークリフトに水素を充填する設備が完成し、燃料電池フォークリフトの導入、運用開始となった。燃料電池フォークリフトは豊田自動織機製のものを使用する。発表した福岡県と3社は、太陽光由来の水素を工場の燃料電池フォークリフトで活用する日本初の試みとしている。

図 豊田自動織機の燃料電池フォークリフト

図 豊田自動織機の燃料電池フォークリフト

出所 豊田通商

そして、この事業はこれで完成ではない。2017年度には工場内に定置型燃料電池を設置し、展示施設の照明器具などに電力を供給し、発電時に発生した熱を入浴施設で活用する計画だ。

図 トヨタ自動車九州宮田工場の設備の設置、運用計画

図 トヨタ自動車九州宮田工場の設備の設置、運用計画

出所 豊田自動織機

このように用途や利用時間帯が異なる設備にエネルギーを効率良く供給するために、工場のエネルギー管理システムを拡張する。さらに、将来複数の拠点でこの環境を運営するために、再生可能エネルギー利用最適化システムを導入する予定だ。


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