東京エレクトロン デバイスは、IoTの端末やゲートウェイ、エッジ機器などに向けたプログラムを作成するクラウドサービスを発表した。
東京エレクトロン デバイスは2017年5月9日、IoTの端末やゲートウェイ、エッジ機器などに向けたプログラムを作成するクラウドサービス「Connexon」を発表した。サービス利用申込の受付も開始しており、6月1日には無料トライアルを開始し、7月3日には有償サービスとして提供を始める予定。
Connexonは、IoT機器がどのようにしてデータをサーバーなどに受け渡すかを指示する「データフローアプリケーション」を開発する環境を提供するクラウドサービス。Webブラウザでアクセスして使用する。最大の特徴はコードを書く必要がないという点にある。データフローアプリケーションを構成する上で一般に必要と考えられるプログラム部品を「コンポーネント」として用意しており、Webブラウザ上のGUI画面でコンポーネントを表すアイコンを並べて、データの流れに合わせてアイコン同士を線でつなぎ、設定をしていけばアプリケーションが完成する。
図 Connexonでデータフローアプリケーションを作っているところ
出所 東京エレクトロン デバイス
コンポーネントとしては、「ファイルへの出力」「ファイルからの読み出し」「データのフィルタリング」「標準出力」「データベーステーブルへのレコードのインサート」「HTTPノード間転送」「WebSocket通信」「FFT」「クラウド連携」などを用意している。
IoT端末やゲートウェイ、エッジ機器に向けたプログラムだけでなく、PCやプライベートクラウド、パブリッククラウドに向けたアプリケーションの作成にも対応する。そして、アプリケーションを作成したらOSとプロセサアーキテクチャを選択してビルドすることで、選択した環境で動作するバイナリの実行ファイルとなって、ダウンロードできるようになる。あとはバイナリの実行ファイルを機器にインストールすれば動作する。バイナリ出力機能が対応するOSはWindowsとLinux。プロセサアーキテクチャはx64とARMv8-Aに対応する。
図 Connexonにおけるアプリケーション作成の流れと、応用範囲
出所 東京エレクトロン デバイス
東京エレクトロン デバイスは、Connexonによって、IoT機器向けプログラムの開発期間と開発にかかるコストを大きく圧縮できるとしている。同社によると、従来の開発手法で開発すると4人月かかるプログラムが、Connexonを利用することで1人月以下になったという例もあるという。プログラムの開発スキルとコード管理手法は属人的になりがちだが、Connexonを導入することで、チームとして統一した手法で開発、プログラムの管理が可能になるともしている。
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東京エレクトロン デバイス
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