ライドシェアリングサービス大手のLyft、自動運転技術開発部署を開設

インプレスSmartGridニューズレター編集部

2017年7月25日 0:00

ライドシェアリングサービス大手のアメリカLyft社は、社内に自動運転技術を開発する部署を開設したことを明らかにした。

ライドシェアリングサービス大手のアメリカLyft社は2017年7月22日、社内に自動運転技術を開発する部署を開設したことを明らかにした。同社の技術担当副社長であるLuc Vincent氏がMediumのプログで発表した。Lyft社は2017年5月にAlphabet傘下のWaymoと提携を結び、共同で自動運転車の実用化を進めるとしていた。そして2016年1月にはGeneral Motorsから5億ドルの出資を受けている。このときは、自動運転車を活用した配車サービスを開発するとしていた。

図 Lyft社は、自動車を利用したい人に一般ドライバーが運転する相乗り可能な車両を割り当てる「ライドシェアリング」のサービスを提供している

図 Lyft社は、自動車を利用したい人に一般ドライバーが運転する相乗り可能な車両を割り当てる「ライドシェアリング」のサービスを提供している

出所 Lyft社

Vincent氏によると、自動運転技術の開発は決して「サイドプロジェクト」ではなく、同社のビジネスの中核となるものだという。すでに同社の技術者のうち10%が自動運転技術の開発に取り組んでおり、今後数カ月で開発要員を増員していくという。

新部署の拠点を建設していることも明らかにしている。今回新設した部署のメンバーはカリフォルニア州パロアルトに新築する研究施設に入居する予定だ。そして、Lyft社内ではこの研究施設を「Level 5 Engineering Center」と呼んでいるという。この名称は米国自動車技術会(SAE:Society of Automotive Engineers)が定義した自動運転レベルのうち、最上位に当たる「Level 5」に由来すると考えられる。そして、その名称から同社が目指すものも想像できる。

Vincent氏は、自動運転車が実用のものになった後の運用体制についても触れている。ドライバーが運転する車両と、自動運転車の両方をユーザーに提供できる「Hybrid Network」で運用するとしている。自動運転車で対応できる要望を受けたら自動運転車を割り当て、対応できない場合や、運転だけではないサービスを求める利用者にはドライバーが運転する車両を割り当てるという。

Vincent氏は2017年2月にLyftに入社したばかり。それまではGoogleに在籍していた。Googleでは「ストリートビュー」の開発を指揮するなどの実績を挙げている。


■リンク
Luc Vincent氏のMediumへの投稿

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