Siemens Gamesa Renewable Energyは2018年1月3日、エジプトRas Ghareb Wind Energyから、同社が計画している風力発電所向けの発電設備を受注したと発表した。Ras Ghareb Wind Energyには、日本の豊田通商と、そのグループ会社であるユーラスエナジーホールディングスが出資している。出資比率は豊田通商グループが40%、フランスEngieが40%、エジプトOrascom Constructionが20%。
発電所の建設予定地はスエズ湾岸のGulf of El Zayt(ガルフ・エル・ゼイト地区)。Siemens Gamesa Renewable Energyはここに、出力2.1MW(2100kW)の発電設備「G97-2.1 MW」を125基納入する。発電所の合計出力は262.5MW(26万2500kW)となる。Siemens Gamesa Renewable Energyは15年間の保守サービスも提供する。
図 Ras Ghareb Wind Energyが風力発電所の建設を予定している地点
出所 豊田通商
これまでエジプトの風力発電所はすべて、エジプト新・再生可能エネルギー庁(NREA:New and Renewable Energy Authority)の支援を受けていたが、今回建設する風力発電所はエジプトで初めて営利企業が自身の資金で建設するものになるという。ちなみにエジプト政府は2022年までに総発電量の20%を再生可能エネルギー由来のものにする目標を掲げている。
発電設備の設置は2019年7月に完了する予定で、2019年内に商業運転開始の予定だ。発電した電力はすべてエジプト送電公社(Egyptian Electricity Transmission Company)に売電する予定だ。