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DONG Energy、オランダ沖に建設中の巨大洋上風力発電所にSiemens Gamesa社の設備を採用

2017/07/11
(火)
SmartGridニューズレター編集部

デンマークDONG Energy社は、オランダ沖に建設中の洋上風力発電所にスペインSiemens Gamesa社の発電設備を導入すると発表した。

デンマークDONG Energy社は2017年6月26日、オランダ沖に建設中の洋上風力発電所「Borssele 1」と「Borssele 2」にスペインSiemens Gamesa社の発電設備を導入すると発表した。Siemens Gamesa社はドイツSiemens社がスペインの風力発電設備メーカーであるGamesa社を買収して、Siemens社の風力発電部門と統合して発足した企業。2017年4月3日からSiemens Gamesa社として活動を始めている。

DONG Energy社が建設中の洋上風力発電所Borssele 1とBorssele 2は、オランダ・ゼーラント州の海岸から22kmほどの海域に位置している。この周辺は水深が14m~38mと比較的浅く、年間平均で秒速9.5mの風を期待できるという。商業運転開始は2020年末の予定。

図 洋上風力発電所Borssele 1とBorssele 2の位置を示す略図

図 洋上風力発電所Borssele 1とBorssele 2の位置を示す略図

出所 DONG Energy社

その洋上風力発電所にSiemens Gamesa社が納入する風力発電設備は最大出力が8MW(8000kW)と世界最高レベルの性能を誇るもの。この設備を合計で94基納入する。その結果、Borssele 1とBorssele 2の合計出力は752MW(75万2000kW)となる。DONG Energy社は年間発電量についてオランダの一般世帯の年間電力消費量にして、およそ100万世帯分になると見ている。

World Energy Council(世界エネルギー会議)の2014年の調査によると、オランダにおける1世帯あたりの年間電力消費量は平均で3291kWh。この数字をそのまま当てはめると、年間発電量はおよそ3.291TWh(32億9100万kW)となる。設備利用率を計算するとだいたい50%程度になる。

DONG Energy社は現在、イギリス、ドイツ、デンマークの海上で17の洋上風力発電所を運営している。2016年10月末には、世界で初めて洋上で1000基を超える風力発電設備を運営する企業になった。現在もイギリスの北海洋上に「Hornsea Wind Farm」を建設するなど、洋上風力発電所の建設を進めている。


■リンク
DONG Energy社
Siemens Gamesa社

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