イングランドの北海沖で世界最大の洋上風力発電所の建設が始まる、最大出力は1.2GW

インプレスSmartGridニューズレター編集部

2018年2月1日 0:00

デンマークØrstedは、イングランドの北海沖で洋上風力発電所「Hornsea Project One」の建設を始めたと発表した。

デンマークØrsted(エルステッド)は2018年1月26日、イングランドの北海沖で洋上風力発電所「Hornsea Project One」の建設を始めたと発表した。建設現場はイングランドのハンバー川河口から120kmほど沖に進んだところ。2020年に運転開始の予定で、その時点で洋上風力発電所としては世界最大規模のものになるという。ちなみにØrstedはもともとDONG Energyだったが、2017年10月に社名を変更している。

図 「Hornsea Project One」の建設現場周辺

図 「Hornsea Project One」の建設現場周辺

出所 Ørsted

Hornsea Project Oneでは、407km2の海域に出力7MWの風力発電設備を並べる。それぞれの発電設備の全高は190mに達するという。最大出力は1.2GW(120万kW)。出力が1GW(100万kW)を超える洋上風力発電所はこれが世界初。年間の発電量はイギリスの一般世帯の電力消費量100万件以上になる。

World Energy Council(世界エネルギー会議)の2014年の調査によると、イギリスにおける1世帯あたりの年間電力消費量は平均で3941kWh。この数字をそのまま当てはめると、年間発電量は3.941TWh(39億4100万kWh)以上ということになる。設備利用率を計算するとだいたい37%程度になる。

Ørstedは、Hornsea Project Oneの周辺にさらに2件の洋上風力発電所(Hornsea Project TwoとHornsea Project Three)の建設を計画している。どちらもHornsea Project Oneの規模を超えるものになる予定だ。


■リンク
Ørsted

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