シャープは2016年12月8日、IoT機器の販売を目指すベンチャー企業を対象に、開発から量産、廃棄、リサイクルまで支援するサービス「量産アクセラレーションプログラム」の提供を始めた。同社が11月から開催しているベンチャー企業向け研修「SHARP IoT. make Bootcamp」の一環となるものだ。
シャープによると、ベンチャー企業が機器を開発して量産、販売する過程においては、経験や知見の不足が原因となって、設計ミス、不良品の発生、納期遅延などの問題が発生するという。結果として、問題解決に向けて追加のコストがかかり、開発期間が延長することが多いという。
このサービスはベンチャー企業に不足している経験や知見をシャープが補うものと言える。シャープは対象企業と共同で、量産に向けた設計、品質や信頼性の検証、生産、検査、量産後のアフターサービス、廃棄、リサイクルまで作業を進める。
図 量産アクセラレーションプログラムの流れ
出所 シャープ
量産アクセラレーションプログラムは、希望する企業を募り、応募した企業から適切な企業をシャープが選定して提供する。企業によって販売を希望する機器や、商品化の時期など変動する要因が多いため、サービス提供料金は個別見積もり。
シャープはすでに量産アクセラレーションプログラム提供企業として、株式会社tsumugを選定し、共同作業を始めている。同社が企画したスマートロックを2017年春に量産開始することを目指している。
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シャープ