SBドライブは2018年4月26日、2018年5月8日から10日の日程で開催予定の「第16回 アジア太平洋地域ITSフォーラム2018福岡」(主催:アジア太平洋地域ITSフォーラム2018福岡実行委員会)で、自動運転バスのデモンストレーションを実施すると発表した。走行コースは福岡空港の国際線ターミナルと国内線ターミナルを結ぶ区間。それぞれのターミナルから開閉式ゲートまで運転手が手動で運転し、その間はレベル3の自動運転で運行する。
図 デモンストレーションで使用する自動運転バス
出所 アジア太平洋地域ITSフォーラム2018福岡実行委員会
デモンストレーションに使用する車両は日野自動車の小型バス「日野ポンチョ」。この車両をベースに、先進モビリティ株式会社各種センサーやカメラ、自動運転処理のためのコンピュータを組み込んで改造する。車両の外見寸法は6999×2080×3100mm。乗車定員は22人。
さらに、今回のデモンストレーションには遠隔から車両を監視している管理者から車内へのアナウンスをより自然に聞かせるための技術も投入している。株式会社SpiralMindの「アバターテレポーテーション」技術を活用しているのだ。この技術は、遠隔で車両を監視している管理者の表情の動き、具体的には目や鼻、口をカメラで検出し、その動きをバス車内のディスプレイに表示するアニメーションのキャラクターに反映させるというものだ。
図 「アバターテレポーテーション」技術の概要
出所 SBドライブ
SBドライブは2018年に4月に入って、岡山県で自動運転バスの実証実験を開始し、福島第一原子力発電所構内で小型自動運転バスの無人運行を開始するなど、自動運転バスの運用実績を急速に積み上げている。今回のデモンストレーションでも、より多くの試乗者に自動運転バスの快適さ、安全性をアピールして、実用化に向けて一歩先進させる狙いがあると考えられる。
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