SBドライブは2018年4月18日、福島第一原子力発電所の構内で、同社の小型自動運転バスの運行が始まったと発表した。このバスは電動(EV)で、ステアリングホイールやアクセスなどを車内に持たない、無人自動運転を前提とする車両だ。
図 SBドライブが福島第一原子力発電所構内に導入した小型自動運転バス
出所 SBドライブ
この車両は、フランスNAVYAが開発した「NAVYA ARMA」。車内には座席が11席あり、立ち乗りで4人が乗車可能。最大積載人員は最大で15人ということになる。NBドライブはこれまで、北海道士幌市や東京都内などで走行実験を繰り返している。
図 福島第一原子力発電所構内で運行が始まった「NAVYA ARMA」の車内。11人分の座席があり、加えて4人が立ち乗りで乗車できる
出所 SBドライブ
今回の運行開始は、自動運転EVバスとしては日本初の実用化例になるという。SBドライブは今後、これまで何度となく実施してきた試験走行で得た知見を活かして、自動運転ソフトウェアの設定を調節して、安全運行を支援するとしている。また、自動運転バスを遠隔地から監視し、非常時には車両を遠隔操作して安全な場所に移動させるなどの業務を担当する「オペレーター」の育成にも取り組む方針を示している。
この夏には、複数台のバスを遠隔から監視して、それぞれの「便」の運行を管理するシステム「Dispatcher」を導入する予定だという。
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SBドライブ