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業界初、NTNが系統連系用システムを組み合わせた小型小水力発電設備を発売

2018/06/25
(月)
インプレスSmartGridニューズレター編集部

NTNは、系統連系用システムを組み合わせた「系統連系用NTNマイクロ水車」を発売した。

NTNは2018年6月25日、系統連系用システムを組み合わせた「系統連系用NTNマイクロ水車」を発売した。発電した電力を売電する用途に向けた製品だ。発電電力が0.4kW、1kW、2kWの3種類を用意する。NTNによると、従来の小型小水力発電設備は、発電した電力を蓄電池に充電して自家利用することを目的としており、系統連系用システムを組み合わせた小型小水力発電設備は今回NTNが発売する製品が初めてだという。

図 NTNが発売した「系統連系用NTNマイクロ水車」

図 NTNが発売した「系統連系用NTNマイクロ水車」

出所 NTN

新たに発売したマイクロ水車を利用すれば、既存の水路に設置して、電力会社に系統連系を申し込んで送電線を設置することで発電した電力の売電が可能になる。ちなみに、再生可能エネルギーの固定価格買取制度では、出力200kW未満の小水力発電設備で発電した電力の買電価格は1kWh当たり税別25円だ(既設導水路を活用した場合:2020年度まで)。

系統連系用NTNマイクロ水車は、発電用水車に「コントローラ」と「パワーコンディショナ」を組み合わせた製品。水車が発電した電力は交流であり、それをコントローラで直流に変換、さらにパワーコンディショナで系統に送電できる交流電力に変換する。

売電電力を最大化するための機能も搭載している。太陽光発電システムが搭載しているMPPT(Maximum Power Point Tracking:最大電力点追随制御)だ。発電設備の出力は電流と電圧の積で決まる。そして、出力が最大となる電流値と電圧値がグラフ上で交差する点を最大電力点と呼ぶ。発電設備の稼働状態に応じて最大電力点を自動的に追従し、状況に応じて発電量を最大化する機能がMPPTだ。今回NTNが発売する製品は、水路の流量に応じて水車の回転数などを調整する。MPPTは、水量が少ないときに発電量を大きく増やす効果があるという。ちなみに、出力2kW以下の小水力発電設備でMPPTを搭載する製品は今回NTNが発売する製品が業界初だ。

さらに、台風などで水路に大きなゴミや流木が流れ込む事態に備えた機能「イージーリフタ」にも順次対応するとしている。この機能は、水車を一時的に水路から引き上げるもので、流木などが引っかかって発電機能が停止する事態を防げる。定期的な保守の際にも、クレーンなどを使うことなく発電設備を水路から引き上げることができ、保守にかかる費用の削減に貢献する。


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NTN

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