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アメリカAlta Devices、単接合太陽電池セルの変換効率世界記録を更新

2018/07/02
(月)
インプレスSmartGridニューズレター編集部

アメリカAlta Devicesは、同社が試作した単接合太陽電池セルが変換効率28.9%を記録したと発表した。

アメリカAlta Devicesは2018年7月2日(アメリカ西海岸時間)、同社が試作した単接合太陽電池セルが変換効率28.9%を記録したと発表した。この記録はアメリカのエネルギー省に属するNREL(National Renewable Energy Laboratory:国立再生可能エネルギー研究所)が単接合太陽電池セルによる世界記録と認定した。従来の世界記録はAlta Devicesの28.8%だった。

図 変換効率の世界記録を更新した太陽電池セル

図 変換効率の世界記録を更新した太陽電池セル

出所 Alta Devices

Alta Devicesが開発販売している太陽電池は、原料にヒ化ガリウム(GaAs:ガリウムヒ素)を使用したもの。GaAsを原料とした薄膜太陽電池は薄く、比較的自由に曲げることができ、一般的なシリコン結晶太陽電池よりも変換効率が高い。ただし、毒性が強いヒ素(As)を含有しているため、日本ではほとんど流通していない。

すでに「薄く、比較的自由に曲げられ、変換効率が高い」という特徴を活かした製品を開発販売している。ドローンの本体に貼り付けて飛行用の電源として使用する製品や、電気自動車/プラグインハイブリッド車の車体に貼り付けて車内設備に電源として使用する製品を販売している。

2017年8月にはドイツAudiと提携を結び、自動車の屋根に搭載する太陽電池を開発している(参考記事)。当初は車載エアコンやシートヒーターなどの車内設備の電源として利用するところから始め、いずれは屋根に搭載した太陽電池が発電した電力を電気自動車の蓄電池に充電することを目標としている。


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