アメリカで電気自動車(EV)向け充電ステーションを運用しているEVgoは2018年7月10日(アメリカ西海岸時間時間)、カリフォルニア州ユニオンシティで「BMW i3」の使用済み蓄電池を組み込んだEV急速充電器の運用を開始したと発表した。ユニオンシティはフリーモント市の北に隣接する都市で、サンフランシスコ湾をはさんだ対岸にはシリコンバレーが位置している。
図 ユニオンシティの充電ステーションで稼働開始した蓄電池併設のEV急速充電器
出所 EVgo
EV急速充電器に組み合わせた使用済み蓄電池は蓄電容量が22kWhのもので、1基に2つの蓄電池と出力30kWのインバーターを組み合わせる。急速充電器1基当たりの出力と蓄電容量は30kW/44kWhとなる。BMWは使用済み蓄電池を提供するだけでなく、技術的な面で支援を続けているという。EVgoは今回の運用開始前に、カリフォルニア大学サンディエゴ校(University of California, San Diego:UCSD)のキャンパス内で、蓄電池を組み合わせたEV急速充電器を試験的に運用しており、試験運用で良い結果が出たことから本格運用開始となった。
EVgoは、EV急速充電器に組み合わせた使用済み蓄電池を活用して、太陽光や風力で発電した電力を有効活用したい考えだ。例えば、太陽光による発電量が最大に達する時間帯に蓄電池に充電し、電力需要が大きい時間帯に蓄電池に充電した電力をEVに供給する。安価な再エネ電力をEV利用者により多く供給することで、充電代金を引き下げることが可能になる。
EVgoのCEOを務めるCathy Zoi氏は「今回の蓄電池を併設したEV急速充電器の運用開始は、始まりに過ぎない。EVgoはアメリカ全土に展開しているEV急速充電器に、今回と同じように蓄電池を組み合わせていくつもりだ」と、EVの使用済み蓄電池の活用を推し進める考えを示した。
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