[ニュース]

BMWが電動の大型スクーターを日本でも発売、大容量蓄電池で航続距離は160kmに

2017/03/28
(火)
SmartGridニューズレター編集部

ビー・エム・ダブリューは、大型電動スクーター「BMW C evolution」を5月12日から発売すると発表した。

ビー・エム・ダブリューは2017年3月24日、ドイツBMWの二輪車部門であるBMW Motorradが開発した大型電動スクーター「BMW C evolution」を5月12日から発売すると発表した。2014年3月にヨーロッパやアメリカで発売したもので、2016年12月には、蓄電池の蓄電容量を大きくした製品を発売している。今回日本で販売が始まるのは、この蓄電容量が大きくなったモデルだ。価格は137万7315円(税別)。

図 BMWの電動大型スクーター「BMW C evolution」

図 BMWの電動大型スクーター「BMW C evolution」

出所 ビー・エム・ダブリュー

駆動用モーターの最大出力は35kWで、最大トルクは72Nm。最高速度は129km/hに制限している。0~50km/hまでわずか2.8秒で加速するため、信号待ち状態からでも勢い良く発進する。

モーターと電力の使い方が異なる4種類の運転モードを持つ。「Road mode」は最高の力で加速するモード。慣性で前進しているときのエネルギー回生能力は後述の「Eco Pro mode」に比べると50%となる。「Eco Pro mode」は電力消費量を抑えながら走行するモード。加速する力には制限がかかるが、慣性で前進しているエネルギー回生能力は最大限発揮する。「Sail mode」では、エネルギー回生能力に制限をかけ、慣性で前進しているときに減速しにくくする。「Dynamic mode」では、最大の能力で加速し、可能な限りの回生エネルギーを回収しようとする。

搭載する蓄電池はリチウムイオン蓄電池、BMWの電気自動車「BMW i3」と同じものを搭載しており、蓄電容量は94Ah。航続距離は160kmに達する。単相200Vの家庭用コンセント、あるいは電気自動車用充電器を使うことで、3時間30分で蓄電容量の80%程度まで充電できる。

車体の全長は2190mmで、全幅は947mm。全高は1255mmで、シート高は765mm。車体重量は275kgで、最大積載重量は170kg。


■リンク
ビー・エム・ダブリュー

TOPに戻る

関連記事
新刊情報
5G NR(新無線方式)と5Gコアを徹底解説! 本書は2018年9月に出版された『5G教科書』の続編です。5G NR(新無線方式)や5GC(コア・ネットワーク)などの5G技術とネットワークの進化、5...
攻撃者視点によるハッキング体験! 本書は、IoT機器の開発者や品質保証の担当者が、攻撃者の視点に立ってセキュリティ検証を実践するための手法を、事例とともに詳細に解説したものです。実際のサンプル機器に...
本書は、ブロックチェーン技術の電力・エネルギー分野での応用に焦点を当て、その基本的な概念から、世界と日本の応用事例(実証も含む)、法規制や標準化、ビジネスモデルまで、他書では解説されていないアプリケー...