Facebookは2018年8月28日(アメリカ太平洋標準時間)、2020年末までに業務で消費する電力のすべてを再生可能エネルギー由来の電力に転換し、CO2排出量を75%削減すると発表した。同社は2015年に、業務で消費する電力の50%を2018年までに再生可能エネルギー由来の電力に転換するという目標を公表し、その目標を1年早く達成している。2017年には同社が消費する電力の51%が再生可能エネルギー由来のものになったという。
図 Facebookはデータセンターで消費する電力を風力発電所や太陽光発電所から調達している
出所 Facebook
Facebookが初めて購入した再生可能エネルギー由来の電力は風力発電の電力で、2013年に購入している。それ以来、太陽光発電所と風力発電所から電力を購入し続け、合計の購入量は3GW(300万kW)に達する。特に過去1年は2.5GW(250万kW)を超えるという。
2018年に入ると、3月にはジョージア州で開設予定のデータセンターで消費する電力を風力発電所から購入し(参考記事)、5月にはノルウェーで開設予定のデータセンターで消費する電力を風力発電所から購入し(参考記事)、7月にはオレゴン州で運営中のデータセンターで消費する電力を太陽光発電所から購入するなど(参考記事)、大規模な電力購入契約を続々と締結している。
Facebookは再生可能エネルギー由来の電力を調達するために、他社と協力して太陽光発電所と風力発電所を建設してきた。同社が積極的に発電所を建設したことによって、発電所の地元業者も地域の発電所から再生可能エネルギーを容易に購入できるようになったと、同社の活動が自社の電源確保にとどまらず、発電所近隣の企業が再エネ電力を簡単に購入できる環境を作っているとアピールしている。
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