Facebookは2018年10月19日(アメリカ山岳部標準時)、ニューメキシコ州で同社が運営するデータセンター「Los Lunas Data Center」で消費する電力として、太陽光発電所で発電する電力を100MW(10万kW)追加で調達すると発表した。Los Lunas Data Centerに100%再生可能エネルギー由来の電力を供給しているPNM Resourcesが、NM Renewable Developmentから太陽光発電所で発電する電力を100MW調達し、Los Lunas Data Centerに供給する。データセンターの需要が高まり、Los Lunas Data Centerでは拡張を続けているが、今回調達した100MWで、100%再生可能エネルギー由来の電力のみでの運営を続けられるという。
図 ニューメキシコ州にあるFacebookの「Los Lunas Data Center」
出所 Facebook
NM Renewable Developmentは100MWの電力を供給するために、ニューメキシコ州内に出力50MW(5万kW)のメガソーラーを2件建設し、発電した電力をすべてLos Lunas Data Centerに供給する。1件目のメガソーラーは2019年末までに、2件目は2020年6月までにそれぞれ運転を始める予定だ。ちなみにNM Renewable Developmentは、PNM ResourcesとAmerican Electric Powerが共同出資で設立した企業だ。
Facebookで世界中のエネルギー調達の責任者を務めるBobby Hollis氏は「FacebookはこれまでPNM Resourcesと共同でニューメキシコ州に太陽光発電所と風力発電所を建設してきた。これらの発電所の出力を合計すると396MW(39万6000kW)に達する。これによりニューメキシコ州では再生可能エネルギー由来の電力の利用者が増加し、再エネ関連の投資を呼び込むことができた。そしてFacebookも、ニューメキシコ州で再エネ電力をすぐに調達できるようになった」と、再生可能エネルギー由来の電力を調達するために発電所の建設などにも取り組んでいることを明かしている。