[ニュース]

東芝エネルギーシステムズ、バイオマス発電所の建設で大牟田市と企業立地協定を締結

2019/01/21
(月)
インプレスSmartGridニューズレター編集部

東芝エネルギーシステムズは、同社のグループ会社で発電事業を運営しているシグマパワー有明が、福岡県大牟田市と企業立地協定を締結し、バイオマス発電所の建設に本格的に取りかかると発表した。

東芝エネルギーシステムズは2019年1月21日、同社のグループ会社で発電事業を運営しているシグマパワー有明が、福岡県大牟田市と企業立地協定を締結し、バイオマス発電所の建設に本格的に取りかかると発表した。今回の協定では、シグマパワー有明と大牟田市が相互に発展することを目指しており、シグマパワー有明は地元自治体と密に連携しながらバイオマス発電所の建設を進め、大牟田地域の産業発展や地域経済の振興に貢献するという。

図 シグマパワー有明が、福岡県大牟田市で運営中のバイオマス発電所である「三川(みかわ)発電所」

図 シグマパワー有明が、福岡県大牟田市で運営中のバイオマス発電所である「三川(みかわ)発電所」

出所 東芝エネルギーシステムズ

新しいバイオマス発電所の建設予定地は、福岡県大牟田市新港町(おおむたししんこうまち)と西港町(にしみなとまち)にまたがる土地。シグマパワー有明がすでに運営しているバイオマス発電所「三川(みかわ)発電所」(参考記事)に隣接している。

新設のバイオマス発電所の名称は「シグマパワー有明 大牟田第一発電所」と「シグマパワー有明 大牟田第二発電所」。最大出力はそれぞれ22MW(2万2000kW)ずつで、合計すると44MW(4万4000kW)となる。燃料には輸入のパーム椰子殻(PKS)を使用する。年間発電量は一般世帯の年間電力消費量にしておよそ7万戸分。資源エネルギー庁が試算した一般世帯の年間電力消費量は、3600kWh。この数字を当てはめると、およそ252GWh(2億5200万kWh)。以上の数字から試算すると、設備利用率はおよそ65%と考えられる。

発電した電力は再生可能エネルギーの固定価格買取制度を利用して全量を売電する。売電先は未定。売電単価は1kWh当たり24円(税別)。


■リンク
東芝エネルギーシステムズ

TOPに戻る

関連記事
新刊情報
5G NR(新無線方式)と5Gコアを徹底解説! 本書は2018年9月に出版された『5G教科書』の続編です。5G NR(新無線方式)や5GC(コア・ネットワーク)などの5G技術とネットワークの進化、5...
攻撃者視点によるハッキング体験! 本書は、IoT機器の開発者や品質保証の担当者が、攻撃者の視点に立ってセキュリティ検証を実践するための手法を、事例とともに詳細に解説したものです。実際のサンプル機器に...
本書は、ブロックチェーン技術の電力・エネルギー分野での応用に焦点を当て、その基本的な概念から、世界と日本の応用事例(実証も含む)、法規制や標準化、ビジネスモデルまで、他書では解説されていないアプリケー...