ハウステンボスは2019年1月28日、太陽光や風力などの再生可能エネルギーを利用して発電した電力のみを提供する電力小売サービス「変なエネ」を2019年2月1日から開始すると発表した。このサービスではみんな電力と提携し、同社が調達する再生可能エネルギーによる電力を提供する。3月1日からは、ハウステンボスの施設内で稼働している「ハウステンボス次世代エネルギーパーク太陽光発電所」で発電した電力の供給も始める。
図 ハウステンボスの施設内で稼働している「ハウステンボス次世代エネルギーパーク太陽光発電所」
出所 ハウステンボス
ハウステンボスは創業以来、自然破壊や環境汚染を最小限に抑えるなど自然環境保護に積極的に取り組んでいる。隣接するホテル「変なホテル ハウステンボス」には太陽光発電システムや燃料電池システムを導入しているほか、フィルム型のペロブスカイト太陽電池を看板照明用の電源として導入している。加えて、ハウステンボスの施設内外に太陽光発電所を建設、運営するなど、地球環境保護につながるエネルギー技術の開発と試用を続けている。
3月1日から「変なエネ」向けにに電力を供給する「ハウステンボス次世代エネルギーパーク太陽光発電所」は、最大出力が1.623MW(1623kW)で、2018年度の年間発電量はおよそ2.4GWh(240万kWh)。設備利用率を計算すると約16.9%と、日本国内としてはかなり高い値になる。
「変なエネ」の提供エリアは東京電力、中部電力、関西電力、九州電力の各管内。従量電灯B、C(関西電力管内では従量電灯A、B)契約で電力供給を受けている一般家庭に電力を供給する。2月1日に開設するハウステンボスの特設サイトで申し込みを受け付ける。ハウステンボスは今後も、再生可能エネルギーに関連する技術開発に自社で取り組み、変化を続けるエネルギーサービスを提供していくとしている。