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IHI、航空機エンジンを転用した発電パッケージを発売ー再エネ電力の出力変動に迅速に対応

2019/01/31
(木)
インプレスSmartGridニューズレター編集部

IHIは、航空機エンジンを転用したガスタービンを採用した発電パッケージ「Fast Power 40」を発売した。

IHIは2019年1月30日、航空機エンジンを転用したガスタービンを採用した発電パッケージ「Fast Power 40」を発売した。起動開始から5分で定格出力に到達する点が大きな特徴。さらに、既存のガスタービン発電パッケージに比べて重量と外形寸法を約50%削減し、据え付け工事と設置後の移設を容易にした点も特徴だ。

図 IHIが発売したガスタービン発電パッケージ「Fast Power 40」のイメージ(右)。従来製品(左)に比べて重量と外形寸法を約50%削減した

図 IHIが発売したガスタービン発電パッケージ「Fast Power 40」のイメージ(右)。従来製品(左)に比べて重量と外形寸法を約50%削減した

出所 IHI

Fast Power 40が搭載するガスタービン「LM6000」は、アメリカGeneral Electricのジェットエンジン「CF6-80C2」を発電用に転用したもの。CF6-80C2はアメリカBoeingの旅客機「Boeing 747」や「Boeing 767」が採用しているエンジンだ。

LM6000ガスタービンは、航空機用ジェットエンジンから転用したことから、起動開始から5分という短時間で定格出力に到達する。このことから、太陽光や風力など気候や時間帯によって大きく変動する再エネ電力の補完や調節に向く。また、燃料として天然ガスだけでなく軽油や灯油も利用でき、純水を使うことなく窒素酸化物(NOx)の排出量を抑えられる燃焼器と空気冷却方式を採用している。このことから、水資源の確保が難しい場所でも環境への影響を抑えながら発電できる。

さらにFast Power 40は、既存のガスタービン発電パッケージに比べて重量と外形寸法を約50%削減した。これで、狭い場所にも設置できるようになり、据付工事も容易になったため、工期を短縮できるという。加えて、設置後の移設も容易であることから、事業計画、操業計画に合わせて設備を移動させることも容易になった。電力需要が急増する地域に迅速に設置することや、災害発生時などの緊急時も早期に設置し電力供給を始めることが可能だ。

IHIグループは今後、発電効率が高く環境への悪影響が少ないガスタービンやガスエンジンの技術を活用して、CO2排出量低減など地球環境保護に貢献する事業に注力するとしている。


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IHI

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