2016年6月29日、株式会社NTTファシリティーズ(以下:NTTファシリティーズ、東京都港区、代表取締役社長:一法師 淳)は、東西方向にMの形となるように太陽電池アレイを配置する工法(以下:M字型アレイ工法)を用いた太陽光発電システムのパッケージ化※1により、敷地面積あたりの太陽電池パネル設置容量と発電量を大幅に向上する「FソーラーパッケージMタイプ」の販売を開始することを発表した。
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2012年7月1日にスタートした「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」(FIT制度)により太陽光発電所の構築が進んできてはいるが、適地の減少、買取価格の引下げにより、事業性が厳しくなり、今日では構築数は減少傾向にある。また、土地の状況等により、設備認定の条件(太陽電池パネル設置容量等)を満たすことができない案件も存在している。
このような状況を踏まえ、NTTファシリティーズでは、敷地面積あたりの発電量を大幅に向上する「FソーラーパッケージMタイプ」の販売を開始する。同パッケージを用いることで、従来のシステム構成に比べて、敷地面積あたりの太陽電池パネル設置容量を20~40%、年間発電量を10~30%増加することができる。
◆「FソーラーパッケージMタイプ」の特徴:
同パッケージは、施工性や保守性を損なうことなく太陽電池アレイをM字型に配置する専用架台やパワーコンディショナ等を組合わせた商品となる。
- 敷地面積あたりの太陽電池パネル容量アップ
これまで太陽電池パネルは南北方向へ傾斜させて配置することが一般的であったが、M字型アレイ工法では東西方向に配置される。これにより隣接パネルの影を避けるための離隔が不要となり、従来の南北方向への配置と比較して、敷地面積あたりの太陽電池パネル容量を20~40%増加することができる。
- 敷地面積あたりの年間発電量アップ
太陽電池パネル容量を増加させるだけでなく、方位毎に最大電力点追従制御※2も可能なシステム構成とすることにより、年間発電量を10~30%向上することができる。
- 設計・調達の簡略化
太陽電池パネル、架台、PCS※3がユニット化されているため、ユニットの組合せにより、設計の手間を大幅に簡略化することができる。また、NTTファシリティーズがワンストップで主要物品を提供するので、事業者は複数社から調達する煩わしさを回避することができる。
※1 特許出願中
※2 最大電力点追従制御:太陽電池パネルの発電電力を最大化する電流・電圧の値(最大電力点)を求める制御。
※3 Power Conditioning Systemの略:太陽光発電装置からの直流である発電電力を交流に変換する。
■リンク
NTTファシリティーズ