NTTファシリティーズは2019年1月30日、栃木県日光市と広島県東広島市にそれぞれ建設中だった大規模太陽光発電所(メガソーラー)「F日光安良沢太陽光発電所」と「F志和太陽光発電所」が完成し、運転を開始したと発表した。どちらのメガソーラーでも建設では、NTTファシリティーズが設計と施工管理を担当し、F日光安良沢太陽光発電所では、建築工事を東武建設、電気工事をソルコムが担当した。F志和太陽光発電所では、建築工事をシンクコンストラクションが、電気工事をソルコムが担当した。完成後の運営はNTTファシリティーズが受け持つ。以上2件の太陽光発電所はNTTファシリティーズにとって84カ所目(F日光安良沢太陽光発電所)、85カ所目(F志和太陽光発電所)のメガソーラーとなる。
図 F日光安良沢太陽光発電所の全景
出所 NTTファシリティーズ
F日光安良沢太陽光発電所の所在地は栃木県日光市清滝安良沢町(きよたきあらさわまち)。古河電気工業の社有地、7万3000m2(0.73ha)を賃借して運営する。太陽光発電モジュールは中国Trina Solarの製品を1万7280枚並べ、パワーコンディショナーは富士電機の963kWの製品を2台、990kWの製品を2台採用した。
発電所の合計最大出力は約5.7MW(5702.4kW)。NTTファシリティーズは、年間発電量を約5.854GWh(約585万4000kWh)と見込んでいる。一般世帯の年間電力消費量に換算すると約1620世帯分に当たる。設備利用率を計算すると約11.7%だ。発電した電力は再生可能エネルギーの固定価格買取制度を利用して全量を東京電力エナジーパートナーに売電する。売電単価は1kWh当たり36円(税別)。
図 F志和太陽光発電所の全景
出所 NTTファシリティーズ
F志和太陽光発電所の所在地は広島県東広島市志和町内(しわちょううち)。一般の地権者から土地を賃借して運営する。敷地面積は5万5000m2(0.55ha)。このメガソーラーでは、土地の条件、造成にかかる費用、太陽光発電モジュールや架台のコスト、発電量などを検討し、モジュールを南に向けず、東西に屋根を作るような形ですき間なく並べた。これで、一般的な方法に比べて設置モジュールの合計出力をおよそ23%向上させた。太陽光発電モジュールは韓国Hanwha Q CELLSの製品を8208枚並べ、パワーコンディショナーは中国Huawei Technologiesの33.3kWの製品を57台採用した。
発電所の合計最大出力は約2.8MW(2831.76kW)。NTTファシリティーズは、年間発電量を約3.231GWh(約323万1000kWh)と見込んでいる。一般世帯の年間電力消費量に換算すると約1080世帯分に当たる。設備利用率を計算すると約13%だ。発電した電力は再生可能エネルギーの固定価格買取制度を利用して全量を中国電力に売電する。売電単価は1kWh当たり27円(税別)。