北陸電力は2019年2月7日、風力発電設備の接続済み、接続契約申込み済みを合計した出力量が、同社の電力系統への風力発電設備の接続可能量である59万kWを超え、63万kWに到達したと発表した。今後、同社の電力系統への風力発電設備の接続を申し込むには、無制限無補償の出力制限に応じることが条件となる。
図 北陸電力の送電網への風力発電設備の接続済み、接続契約申し込み済み出力量の推移
出所 北陸電力
風力発電設備の接続量が接続可能量に到達するのは北海道電力、東北電力、中国電力、九州電力(参考記事)に続いて5社目となる。北陸電力は2019年2月6日までの接続申し込み分は、年間720時間以内の出力制御を無保証とする「720時間ルール」の対象とし、2月7日からの申し込み分は無制限無保証の出力制限(指定ルール)の対象とする。出力制御については、当初は720時間ルールの対象となる風力発電設備にも、指定ルールの対象となる設備にも、公平に出力制御量を割り当てる。720時間ルールの風力発電設備の合計出力制御枠を超えると、指定ルールの設備を無制限無保証で出力を制御して対応する。
図 当初は公平に出力制御するが、720時間ルールの風力発電設備の合計出力制御枠を超えると、指定ルールの設備を無制限無保証で出力を制御する
出所 北陸電力
電力各社の再生可能エネルギー発電設備の接続可能量は、経済産業省 資源エネルギー庁の総合資源エネルギー調査会 省エネルギー・新エネルギー分科会 新エネルギー小委員会 系統ワーキンググループが2017年10月17日に公表した算定結果に基づいている。この結果、北陸電力の風力発電設備接続可能量は59万kWとなっている。
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北陸電力