Ford Motorは2019年2月21日(アメリカ東部標準時間)、ミシガン州のエネルギー業者であるDTE Energyから、風力発電所の電力を購入すると発表した。DTE Energyが用意している再生可能エネルギーによる電力のみを供給する電力メニュー「MIGreenPower」を利用して、ミシガン州内の風力発電所で発電した電力を購入する。購入した電力はFord Motorsがミシガン州内で運営している「Dearborn Truck Plant」「Michigan Assembly Plant」で消費する。両工場では、「Ford F-150」「Ford F-150 Raptor」「Ford Ranger」といったピックアップトラックを製造している。
図 Ford Motorのピックアップトラック「Ford F-150 Raptor」
出所 Ford Motor
今回の契約で、Ford Motorは500GWh(5億kWh)の電力を購入する。この契約のためにDTE Energyは、MIGreenPowerメニューに大企業向け料金プランを追加し、ミシガン州当局の認可を取得した。DTE EnergyにとってFord Motorは最大の企業顧客であり、MIGreenPowerの大企業向け料金プランを利用する初めての顧客になるという。
Ford Motorは今回の契約によって、2021年1月までにDearborn Truck PlantとMichigan Assembly Plantで消費する電力をすべて、地元ミシガン州の再生可能エネルギー発電所で発電した電力でまかなえるようになるとしている。
DTE Energyによると、MIGreenPowerメニューを利用する住宅や企業は増加の一途をたどっているという。そこで、2024年までに20億ドル(2200億円;1ドル=110円で換算)を投じて風力発電所と太陽光発電所を開発し、電力を供給する能力を2倍に拡大するとしている。