第4次産業革命「Industrie 4.0」
ドイツ政府は、2020年に向けて産業界のハイテク戦略を推進するため、2012年3月に「ハイテク戦略2020行動計画」注1を承認。これに基づいて、工場分野では「スマートファクトリー」として、「Industrie 4.0」という国家戦略プロジェクトを策定し、推進している。 「Industrie 4.0」とは、図1に示すように、第1次(蒸気機関)、第2次(電力活用)、第3次(エレクトロニクス+IT)に次ぐ、第4次の産業革命として位置づけられている。 この第4次産業革命の核となるのは、CPS(サイバーフィジカルシステム)による新しい生産システムである。具体的には、センサーネットワークのようなリアルな通信技術(フィジカル)とインターネット上(サイバー空間:クラウド)のコンピューティング能力を連携させる新生産システムだ。すなわち、M2M/IoTを適用した生産システムであり、IoT(技術)とIoS(サービス)の両側面を備えている(図2)。
High-Tech Strategy 2020 Action Plan