2015年4月、IoT向けのモバイル通信サービスを提供するMVNO(仮想移動体通信事業者)として設立されたソラコム(表1)は、IoT通信プラットフォーム「SORACOM」を開発し、次々にその機能強化を図ってきた。
表1 ソラコムのプロフィール(敬称略)
出所 https://soracom.jp/share/company/をもとに編集部作成
具体的には、「SORACOM」は、
(1)セルラー(LTE/3G)やLPWA(LoRa-WANやSigfox)などの無線ネットワークと、
(2)クラウド(AWS、Azure、Google、パートナークラウドなど)
を連携させるプラットフォームである。
このIoT/M2Mデバイス向けに最適化された IoT通信プラットフォーム「SORACOM」は、
(1)2015年9月30日から、日本の顧客およびパートナーへ提供開始 注1
(2)2016年11月30日から米国の顧客およびパートナーへ提供開始 注2
(3) 2017年2月27日から欧州の顧客およびパートナーへ提供開始 注3
(4)さらに、世界の複数の通信キャリアと契約し、120を超える国と地域に対応
している。
創業から2年余にもかかわらず、すでにグローバルで7,000以上の顧客およびパートナーに導入され、ビジネスが展開されている。
「SORACOM」は、まずMVNOとしてデータ通信SIM(Air SIM)を提供し、モバイル通信とクラウドを一体化して提供する新しいプラットフォームとして開発され、その後、順次機能が強化されている。
「SORACOM」では、クラウド上でパケット交換や帯域制御、顧客管理、課金などの機能が実装されており、その機能をプログラムからコントロールできるAPI(インタフェース)が提供されている。
▼ 注1
https://soracom.jp/press/2015093003/