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日立造船がトヨタ自動車九州の工場に水素発生装置を納入、燃料電池フォークリフト運用に向けて

2017/04/12
(水)
SmartGridニューズレター編集部

日立造船は、トヨタ自動車九州の宮田工場に水素発生装置を納入したと発表した。

日立造船は2017年4月10日、トヨタ自動車九州の宮田工場に水素発生装置を納入したと発表した。トヨタ自動車九州が九電テクノシステムズ、豊田通商、福岡県と共同で3月21日に燃料電池フォークリフトの運用を始めると発表しているが、そのための設備だ(関連記事)。日立造船は2017年2月には納入を完了したとしている。

納入したのは日立造船が開発、製造している水素発生装置「ハイドロスプリング」。固体高分子型水電解(Polymer Electrolyte Membrane:PEM)方式を採用したもので、主に太陽光発電設備の電力で動作する。水素生成能力は1時間当たり24Nm3。日立造船はこの装置の設計と製造まで同社の柏工場で済ませ、現地で設置し、試運転まで担当したという。

図 トヨタ自動車九州の宮田工場に設置した「ハイドロスプリング」

図 トヨタ自動車九州の宮田工場に設置した「ハイドロスプリング」

出所 日立造船

日立造船は今回納入したハイドロスプリングの特徴として、再生可能エネルギーの出力変動に柔軟に追従して、安定したペースで水素を生成できる点を挙げている。現在のところ同社の水素製造装置のラインナップは水素製造能力が1時間当たり1Nm3のものから、100Nm3以上のものまで揃っている。将来の水素社会を見据えて、水素製造能力が1時間当たり200Nm3以上のものの開発も進めているという。


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日立造船

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