[ニュース]

Daimler、2018年末までにMercedes-Benzブランドの電動都市バスの生産を開始へ

2017/11/13
(月)
SmartGridニューズレター編集部

Daimlerは、2018年末までにMercedes-Benzブランドの電動都市バスの生産を始めると発表した。

Daimlerは2017年11月10日(ドイツ時間)、2018年末までにMercedes-Benzブランドの電動都市バスの生産を始めると発表した。Mercedes-Benzブランドのベストセラーのバス車両である「Mercedes-Benz Citaro(シターロ)」を基に、電動化したものを生産するとしている。

図 試験走行中の電動バスの試作車

図 試験走行中の電動バスの試作車

出所 Daimler

生産を始める予定の電動バスの特徴は2つ。1つ目は、電源となるリチウムイオン蓄電池をモジュール構造にしたこと。組み込む蓄電池モジュールの数を変えて、用途や顧客の要望に応えた走行距離の車両を納車できる。

もう1つの特徴は、車両内の温度を検知し、その値によってエアコンなどの機器を自動制御する機能を備えること。例えば、自動制御で必要なときだけエアコンを稼働させることで電力消費量を抑え、走行距離を延ばすことが可能だ。

Daimlerは試作車両の試験走行も進めており、極端に寒い環境、極端に暑い環境でも安定して走り続けられることを確認している。低温環境のテストは北極圏で実施し、高温環境のテストはスペインのシエラネバダ山脈で実施した。今後は耐久性の試験を実施し、細部を改良して生産開始となる。順調に進めば、2018年の秋に生産を開始できる見通しだとしている。


■リンク
Daimler

TOPに戻る

関連記事
新刊情報
5G NR(新無線方式)と5Gコアを徹底解説! 本書は2018年9月に出版された『5G教科書』の続編です。5G NR(新無線方式)や5GC(コア・ネットワーク)などの5G技術とネットワークの進化、5...
攻撃者視点によるハッキング体験! 本書は、IoT機器の開発者や品質保証の担当者が、攻撃者の視点に立ってセキュリティ検証を実践するための手法を、事例とともに詳細に解説したものです。実際のサンプル機器に...
本書は、ブロックチェーン技術の電力・エネルギー分野での応用に焦点を当て、その基本的な概念から、世界と日本の応用事例(実証も含む)、法規制や標準化、ビジネスモデルまで、他書では解説されていないアプリケー...