ZMPは2018年1月11日、無人自動運転車を利用したサービスを企画する企業や団体に向けて、公道実証実験を支援するパッケージ「RoboCar MiniVan 公道実験支援パッケージ」を発売した。ZMPが開発した自動運転車輌「RoboCar MiniVan」や自動運転機能を提供するコンピュータ、高精度な地図データなど、無人自動運転に必要なハードウェア、ソフトウェアに加えて、実験実施地域の警察などへの申請代行、実験実施の支援などのサービスも合わせて提供する。
図 ZMPが開発した自動運転車輌「RoboCar MiniVan」
出所 ZMP
ZMPは2017年12月に東京都内で、無人自動運転車の公道実証実験を実施している(参考記事)。これは2017年6月に警察庁が公表した「遠隔型自動運転システムの公道実証実験に係る道路使用許可の申請に対する取扱いの基準」に基づく実験であり、日本では初の例となった。
今回発売するパッケージは、この実証実験の成果を基に企画し、サービスまでセットで提供するものだ。12月の実証実験時と同じように、遠隔地から自動車周囲と自動車の動きを監視でき、緊急時には遠隔操作で安全を確保できる運転席も用意する。高齢化、過疎化の問題に自動運転車で対応することを目指して、実験に取り組んでいる自治体や大学、企業などが利用することを想定しているという。
このパッケージを利用して実証実験を実施する際には、ZMPが持つノウハウを活かして、実証実験のシナリオ作成や、シナリオに合わせた車載ソフトウェアのカスタマイズ、実験車輌の整備や実験実施地域の調整、実験用運転手やサポートカーの手配など、実験の企画から完了まで支援するとしている。
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ZMP