アスクルは2018年5月1日、同社が運営する物流センター4カ所で、「グリーン電力証書」が付属する電力を使用すると発表した。同社は2017年11月に再生可能エネルギーのみで事業を運営することを目指す世界的な企業連合「RE100」に参加すると発表しており、2030年までに業務で消費する電力を100%再生可能エネルギー由来のものに転換すると宣言している(参考記事)。
グリーン証書付きの電力は、ネクストエナジー・アンド・リソースが提供する「グリーナでんき」を選んだ。2018年5月1日に大阪府大阪市の物流センター「大阪DMC」に導入するのを皮切りに、6月1日には宮城県仙台市の「仙台DMC」と愛知県東海市の「名古屋センター」、7月1日には福岡県福岡市の「ASKUL Logi PARK 福岡」に順次導入する。4カ所への導入が完了した時点で、アスクルグループ全体で消費する電力のおよそ25%が再生可能エネルギー由来の電力に切り替わるという。
アスクルは2017年11月にRE100への参加に加えて、EV100への参加することも明らかにしている。事業所から発生するCO2を2030年までにゼロにするだけでなく、配送に使用する車両をすべて電気自動車に切り替えて、車両から発生するCO2の量も2030年までにゼロにするとしている。
図 事業所で発生するCO2をゼロにするだけでなく、配送に使用する車両を電気自動車に転換してCO2排出量をゼロにする
出所 アスクル
アスクルはRE100で掲げた目標達成に向けた中間目標として、2025年までにアスクル本社と物流センターで消費する電力を100%再生可能エネルギー由来のものに転換するとしている。その後5年かけて、グループ全体の事業所で消費する電力をすべて再生可能エネルギー由来のものに転換し、CO2排出量をゼロにする計画を立てている。今後も、目標達成に向けて再生可能エネルギーの導入を進めるとしている。
■リンク
アスクル