Facebookは2018年5月22日(中央ヨーロッパ時間)、ノルウェーで建設中の風力発電所3カ所の電力を買い取る契約を結んだと発表した。この電力はデンマーク・オーデンセ(Odense)に建設中のデータセンターで主に消費し、スウェーデン・ルレオ(Luleå)で稼働中のデータセンターでも使用する。今回の電力買い取り契約締結によって、オーデンセに建設中のデータセンターが運転開始日から100%再生可能エネルギー電力で稼働する。
図 Facebookがデンマーク・オーデンセに建設中のデータセンターの完成イメージ
出所 Facebook
電力買い取り契約は、ドイツLuxcaraと締結した。Luxcaraは再生可能エネルギー関連の資産を管理する業務を営んでおり、建設中の風力発電所3カ所に4億ユーロを超える額を投資している。Facebookと締結した電力買い取り契約によって、風力発電所の建設だけでなく、長期間に渡る運用にかかる費用もまかなえるようになるという。
3カ所の風力発電所はノルウェー南西部に建設中。出力4.2MW(4200kW)の風力発電設備を合計で70基建設する予定で、合計出力は294MW。年間発電量は3カ所合計で1TWh(1億kWh)を超える見込み。2019年第4四半期に運転開始の予定だ。
Facebookがオーデンセに建設中のデータセンターは2017年1月に建設が始まっており、2020年に運転開始の予定だ。ルレオで稼働中のデータセンターは、Facebookが米国外に建設するデータセンターとしては初めてのもの。2011年に建設を開始し、2013年6月に運転を開始している。2018年5月にはルレオのデータセンターを大きく拡張することを発表している。拡張分は2021年に運転開始の予定だ。