Googleは2019年1月22日(アメリカ太平洋標準時間)、台湾・台南市に建設予定の大規模太陽光発電所(メガソーラー)から、10MW(1万kW)分の電力を固定価格で購入する長期契約を締結したと発表した。台湾政府は2017年1月に電業法を改正しており、発電事業と電力小売事業を自由化した。これで、再生可能エネルギー発電事業者が需要家に直接電力を販売できるようになっている。Googleの今回の契約は改正電業法施行後、業者が再生可能エネルギー発電所から電力を直接購入する初の例になるという。購入する電力はGoogleが台湾・彰化県で運営しているデータセンターで消費する。
図 台湾・彰化県にあるGoogleのデータセンター
出所 Google
Googleに電力を供給するメガソーラーは、現在建設開始に向けて準備が進んでいる。台湾のTaiyen Green Energy、J&V Energy、New Green Powerと、アメリカDiode Venturesが共同で建設する。発電規模は明らかにしていないが、Googleと契約した10MW(1万kW)以上になることと、太陽光発電モジュールをおよそ4万枚並べることは決まっているという。
図 メガソーラー設置予定地である魚の養殖場
出所 Google
さらに建設予定地が魚の養殖場であり、5フィート(約150cm)程度の支柱を立て、その上に太陽光発電モジュールを並べるということも明かしている。こうすることで、従来とほぼ変わらない形で魚の養殖場を運営しながら、メガソーラーを稼働させることが可能になるという。さらに、養殖場の運営者はメガソーラー運営者から土地使用料のような形で代価を得られる。
このメガソーラーは、彰化県にあるGoogleのデータセンターから南におよそ100kmの位置に建設予定となっており、発電した電力は一般送電網に流し、データセンターに供給するとしている。
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