豊田自動織機、100%太陽光電力で水素を生成する水素ステーションを運用開始

インプレスSmartGridニューズレター編集部

2019年3月22日 0:00

豊田自動織機と東芝エネルギーシステムズは、豊田自動織機の高浜工場敷地内に建設中だった燃料電池フォークリフト用水素ステーション「H2PLAZA」が完成し、運用を開始したと発表した。

豊田自動織機と東芝エネルギーシステムズは2019年3月22日、豊田自動織機の高浜工場敷地内に建設中だった燃料電池フォークリフト用水素ステーション「H2PLAZA」が完成し、運用を開始したと発表した。水素ステーションの設備納入と施工を東芝エネルギーシステムズが受注した。

図 豊田自動織機の高浜工場で稼働を始めた水素ステーション「H2PLAZA」

図 豊田自動織機の高浜工場で稼働を始めた水素ステーション「H2PLAZA」

出所 豊田自動織機

この水素ステーションは、太陽光発電所の電力だけで水素を生成し、フォークリフトに供給する点が大きな特徴。太陽光の電力で水電解装置や圧縮機、ディスペンサーなどを稼働させる。電源となる太陽光発電所も、東芝エネルギーシステムズが高浜工場内に建設した。1日当たりフォークリフト14台分の水素を充塡可能で、充塡圧力はフォークリフトに合わせて35MPaとしている。フォークリフト1台への充塡に必要な時間は3分程度。この水素ステーションの建設には、環境省の「二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金」を活用した。

豊田自動織機は、高浜工場にCO2排出量ゼロのモデルとなる生産ラインを設置、稼働させることを目標としているという。今回の「H2PLAZA」運用開始もその一環だ。今後は太陽光発電システムをさらに増設して発電量を増加させ、発電量と水素貯蔵量を分かりやすく表示するシステムを導入し、水素の利用効率を高めていくとしている。


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豊田自動織機
東芝エネルギーシステムズ

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