豊田自動織機と東芝エネルギーシステムズは2018年10月5日、豊田自動織機の高浜工場に燃料電池フォークリフト用再エネ水素充塡所を設置すると発表した。充塡所の設備納入と施工を東芝エネルギーシステムズが受注した。2018年度中に稼働開始の予定だ。
図 豊田自動織機の高浜工場に建設する再エネ水素充塡所の完成予想図
出所 豊田自動織機
東芝エネルギーシステムズが建設するのは、太陽光発電所の電力だけで水電解装置や圧縮機、ディスペンサーなどを稼働させる水素充塡所。電源となる太陽光発電所も、東芝エネルギーシステムズが高浜工場内に建設する。太陽光発電所の電力だけで水素を生成し、燃料電池フォークリフトに充塡するので、CO2が発生しない。ちなみにこの水素充塡所の建設には、環境省の「二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金」を活用する。
図 太陽光発電所の電力で水素を生成し、燃料電池フォークリフトに充塡する
出所 豊田自動織機
この水素充塡所は1日当たり14台分の水素を充塡可能で、充塡圧力はフォークリフトに合わせて35MPaとした。1台への充塡に必要な時間は3分程度。高浜工場では6台の燃料電池フォークリフトが稼働しており、2018年度中にはさらに6台追加して12台を稼働させる予定だ。
豊田自動織機は、東芝エネルギーシステムズの水素関連事業の実績と、水素の製造量や貯蔵量をリアルタイムに確認できるモニター画面の便利さなどを評価して、東芝エネルギーシステムズの機器を導入することを決めた。