経済産業省は、「産業構造審議会 商務流通情報分科会 情報経済小委員会」(委員長は慶応義塾大学 村井純教授)を開催している。テーマは「IoT時代に対応したデータ経営2.0の促進について」。これはIoT(モノのインターネット)時代に突入し、ITの急速な技術革新によって、産業構造やビジネスが大きく変革する可能性が出てきたためである。
第1回(2014年12月9日)に続いて2月9日に開催された第2回では、アスクルやリコーなど先進的な企業の取り組みが発表されたあと、(1)急速に浸透するIoTの各産業への影響(図参照)、(2)各産業への影響を踏まえた今後の取り組みの方向性、の資料をもとに議論が交わされた。4月15日(第4回)には中間報告が取りまとめられる予定。
図 エネルギー分野への影響(新たなデータの集積)
〔出所 http://www.meti.go.jp/committee/sankoushin/shojo/johokeizai/pdf/002_07_00.pdf 〕
海外では、IoT主導のプロジェクト「インダストリアル・インターネット」(米国)や「インダストリー4.0」(欧州)が進んでいるが、国際競争力が減速している日本においては、企業の経営や組織、人材育成をどう変えていくか、ダイナミックな構造的問題の打開策が必要である。