2015年3月30日、株式会社東芝(以下:東芝、東京都港区、代表執行役社長:田中 久雄)は、同社初の商用EVバスが川崎鶴見臨港バス株式会社(以下:臨港バス)の川崎病院線において4月1日から運転を開始されることを発表した。
EVバスには、東芝製リチウムイオン二次電池「SCiB」を搭載しており、ディーゼルバスと比較して1日あたり約40%のCO2を削減※1できる。
東芝は、EVバスシステムとして、EVバス1台および急速充電設備1基を臨港バスに納入している。バスのバッテリーには、急速充電特性と長寿命特性に優れた「SCiB」を採用し、バスには少量のバッテリーを搭載して客室スペースを十分に確保するとともに、1日3回の急速充電を行うことで、川崎病院線を15周する運行頻度を実現している。
また、乗降数の測定機能と東芝の画像解析技術で乗客の年齢層を推定する機能を搭載し、臨港バスはこれらの機能を、客層に応じた広告を車内のサイネージディスプレイに表示したり、今後の運行計画を策定したりする際に活用する。
災害時には、バスに設置したコンセントを用い、バス本体を非常用電源として利用することも可能とする。
今回のEVバスシステムは、東芝と川崎市が2013年10月に締結した「スマートコミュニティの実現に向けた連携・協力に関する協定」の取り組みの1つであり、路線バスの低炭素化を進める臨港バスとの協業により実現したものとなる。
※1:東芝が実施した走行試験による比較
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