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パナソニックなど、消費量のムダやムラを把握できるエネルギー見せる化ソフトを発売

2015/04/02
(木)
SmartGridニューズレター編集部

2015年4月2日、パナソニック株式会社(以下:パナソニック、大阪府門真市、代表取締役社長:津賀 一宏)とパナソニック デバイスSUNX株式会社(以下:パナソニック デバイスSUNX、愛知県春日井市、取締役社長:荒谷 悦司)は、工場などのエネルギー使用状況や設備の稼働状況、太陽光発電などの再生可能エネルギーの発電状況など、エネルギー消費の状態や変化をリアルタイムで従業員などの関係者に「見せる化」することができるソフト「EnerVisualizeR」(エネビジュアライザ)の販売を発表した。

2014年4月の改正省エネ法施行や2015年度のエネルギーマネジメントシステム※1(以下:EMS)を導入する事業者への補助金増額など、工場や施設などへのEMSの積極的な導入が今後も加速する見込みであり、効率的にエネルギーを利用するために、管理部門など特定の対象者だけでなく、施設を利用する全従業員がエネルギーの使用状況を把握し、省エネの意識を高めることが重要視されている。
同社では、エネルギーの使用状況を誰でもリアルタイムに共有することができる、全員参加型の省エネ推進活動に貢献するソフトウエア「EnerVisualizeR」を製品化した。エネルギー消費量の最適化、低減を図るため、工場・ビル・オフィス・店舗などへの展開を図る。

【特長】

  1. 容易に画面をカスタマイズできるデジタルサイネージにより、設置場所に応じた「見せる化」を実現
     
  2. 各種計測機器からの収集データをWebブラウザで共有、管理。さらに集計・グラフ化、帳票出力など自由な編集が可能でエネルギーのムダやムラの発見、分析に貢献
     
  3. オプションのリアルタイムドライバで1分毎にデマンド※2を監視し3段階で警報を発報。デマンドコントロールユニット※3を通じて警報を受けて空調機器などの制御が可能

【販売先】
エネルギー管理指定工場(1種、2種)、学校、病院、商業施設、EMS事業者など

【用途】
工場・オフィス・店舗などのエネルギー使用状況、設備の稼働状況、太陽光発電などの再生可能エネルギーの発電状況の見せる化


※1:エネルギーマネジメントシステム
エネルギー方針およびエネルギー目的を確立する、相互に関連した、または相互に用する要素の集合、並びにそれらの目的を達成するためのプロセスおよび手順。

※2:デマンド (最大需要電力)
電力会社の電気料⾦算出に使われる電力値。電力会社は契約者の電気使用を計測するため、 30分単位における平均使用電力を算出する。そして、 1カ月の中で最大の値がその月のデマンド値(最大需要電力)となる。

※3:デマンドコントロールユニット
需要家の受電電力を常時監視し、設定された値を超えないよう警告や自動制御を行う装置。

■リンク
パナソニック
パナソニック デバイスSUNX

 

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