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CTC、エネルギーの可視化・最適化を実現する米社製のIoTソリューションを提供開始

2016/01/22
(金)
SmartGridニューズレター編集部

2016年1月22日、伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下:CTC、東京都千代田区、代表取締役社長:菊地 哲)は、米国のソフトウェア企業であるOSIsoft,LLC(以下:OSIsoft、米国カリフォルニア州サンレアンドロ、CEO:J.P.ケネディ)と販売代理店契約を締結し、設備や機器に取り付けたセンサーからリアルタイムでデータを収集・保存し、管理・分析を行うオンプレミス型ソフトウェア「PI System(パイ・システム)」の提供を開始することを発表した。

PI Systemは、発電所内の電力計や監視制御システム、その他の設備・機器などに取り付けたセンサーごとに、過去・現在に未来の予測値を加えた時系列データを収集・蓄積して運用状況を可視化するソフトウェアである。
発電所の設備・機器と接続できるインターフェースは標準で450種類以上あり、PI Systemは大容量かつ高速データ処理に最適な独自の時系列データベースが特長で、様々なデータソースから収集した生データをリアルタイムで処理する。また、膨大な過去データの保管ができ、素早い検索・呼び出し、可視化、分析が可能となる。米国では、国内の全発電量475GWのうち、約60%をPI Systemがモニタリングしている実績を持つ。

CTCでは、これまでに蓄積したシミュレーション技術を駆使して、再生可能エネルギーのコンサルティングサービスやシステム開発を行ってきている。E-PLSMは、事業者が必要としているエネルギー関連データを集中管理することで、発電施設や蓄電池、その他の設備・機器などを監視して可視化し、発電量や電力需要の予測まで統合的に行うクラウドサービスである。データに基づく傾向と対策を計画し、エネルギーの効率的な利用と最適な運用の実現を支援している。PI Systemの他に、複数拠点とのデータ連携やコスト効率など統合的なクラウドサービスを必要とする顧客にはE-PLSM(図参照)を提供することで、さらなるサービス拡販をおこなっていく。
 図 E-PLSMのサービス提供イメージ

CTCでは、2016年4月より開始される電力小売の全面自由化に伴い、電力会社、ガス会社、製造業を中心に提供し、PI SystemとE-PLSM合わせて3年間で10億円の売上を目指す。


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CTC

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