IoT/IoE時代の到来
シスコは、「IoT時代の新たなイノベーションを加速するCisco IOxフォグコンピューティングプラットフォーム」に関する記者発表を行った。
冒頭に登壇した同社バイスプレジデント兼ジェネラル マネージャInternet of Things(IoT)グループのギド・ジュレ(Guido Jouret)氏(写真1)は、2009年時点で、ネットワークにつながっているデバイスの数は地球上の人口(68億)よりも多く、2012年および13年には125億のデバイスがつながっており、モノとモノがつながるIoT(Internet of Things)の時代は既に始まっていると述べた。そして、これからの7年間、つまり2020年には、500億のデバイスがネットワークにつながり、「人」「データ」「プロセス」「モノ」などのすべてがつながる、IoE(Internet of Everything、すべてのものがつながるインターネット)の時代が到来すると述べた(図1、図2)。
その理由として、ジュレ氏は、モノとモノをネットワークでつなげることで可能になる効率化によって、企業は大幅な経費の削減を行うことができるためだと述べた。GE(General Electric Company)の調査によれば、各産業において、例えば燃料の節約やシステムの効率化など、それが例え年に1%の改善であったとしても、15年間1%ずつ改善すると、金額に換算して2,760億ドルの経済的効果があるという(図3)。
同氏はまた、製造業やスマートシティを細かく検討した場合、更に大きな改善も目指せると指摘し、投資効率の良さから、企業は今後、現在ネットワークに「つながっていない」モノを「つなげていくこと」に投資を行うだろう、とも述べた。