[特別レポート]

次世代社会を創るIoT・ロボット・AIが総結集した「CEATEC JAPAN 2017」

― 第4次産業革命、AIアシスタント、ブロックチェーンなどが共演 ―
2017/11/09
(木)
三橋 昭和 インプレスSmartGridニューズレター編集部

2017年10月3〜6日、CPS/IoT総合展「CEATEC JAPAN 2017」が開催された(注1)。出展者数667社(2016年は648社/団体で2.9%増)、来場者数152,066人(前年145,180人で4.7%増)が参加し、盛況のうちに閉幕した。海外からは、22カ国199社/団体(2016年24カ国195社/団体)が出展した。
今回のテーマは「つながる社会、共創する未来」。業界の垣根を超えて政策・産業・技術を連携させ、IoT・ロボット・人工知能(AI)を活用した「未来の社会」が演出された。
ここでは、特に注目された展示についてレポートする。

ファナック:製造業向けIoT基盤「FIELD system」の提供を開始へ

写真1 ファナック株式会社 代表取締役会長 稲葉 善治(いなば よしはる)氏

写真1 ファナック株式会社 代表取締役会長 稲葉 善治(いなば よしはる)氏

記者会見には、シスコシステムズ、ロックウェルなど米国企業を含む6社の代表も参加した。
出所 編集部撮影

 国際的に、インダストリー 4.0など第4次産業革命に向けた動きが活発化するなか、FA事業とロボット事業およびロボマシン事業の3本柱を中心にビジネスを展開するファナック株式会社は、CEATEC初日の2017年10月3日に記者発表会を開催した。同社の代表取締役会長 稲葉 善治(いなば よしはる)氏(写真1)は、10月2日から製造業向けオープンIoT基盤(エッジコンピューティング基盤)「FIELD system」の日本国内でのサービス運用を開始したことを発表した。同時に、表1に示す4つのアプリケーションとコンバータの提供も開始した。

 写真2に、ファナックのエッジコンピューティング基盤(PF:Platform)であるFIELD systemを核に、下部に各種IoT機器(センサー、ロボット等)、上部にアプリケーションを配置したイメージ図を示す。

写真2 ファナックのエッジコンピューティング基盤(PF)

写真2 ファナックのエッジコンピューティング基盤(PF)

出所 編集部撮影

 さらに、稲葉会長は、2018年3月末には、同社の産業用PCであるField Base Proに、深層学習(ディープラーニング、AI)に必須なハードウェアGPU注2を搭載し、2018年4月以降は、米国や欧州など海外に順次展開していくと語った。

 CEATECに初出展したファナックのブース(写真3)では、インダストリー4.0の推奨プロトコルともいわれている国際標準「OPC-UA」(表1参照)を搭載したFIELD systemの展示デモが行われた。

写真3 ファナックのFIELD systemの展示デモ(左)とFIELD systemで動作するロボット(右)

写真3 ファナックのFIELD systemの展示デモ(左)とFIELD systemで動作するロボット(右)

写真中央のパネルはロボットからサーバまでなんでも接続するイメージ図(右半分はエリアセンサーのグラフ)。下部左から順に、センサーをつないだオムロン(左端上段)のPLCと三菱電機(左端下段)のPLC。隣はコンテックのEthernet I/Oコンバータとたけびしの「DeviceGateway」。中央の黒いボックスは中小規模に最適な「Field Base Pro」※1。その隣は「FANUC Series 32i-Model B」。右端はI/O Unit-Model B IP67 Type(上段)とMULTI SENSOR I/O UNIT(下段)。
※1 Field Base Pro:FIELD systemに対応した信頼性と拡張性が高い高性能な産業用PC(Programmable Logic Controller:プログラムで決められた順序などに従って設備や機械の動きを制御する装置)。
出所 編集部撮影

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